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SFC・GBソフトの黄ばみをワイドハイターで漂白!つけ置きだけ編

SFC・GBソフトの黄ばみが気になる?ワイドハイターで漂白に挑戦! ゲーム
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レトロゲームのカセット、特にスーパーファミコンやゲームボーイの外装は、長年の保管でどうしても黄ばみが出てしまいます。

遊ぶ分には問題ありませんが、ディスプレイしたときに気になる方も多いはず。

今回は、酸素系漂白剤の中でも漂白力が強めとされる「ワイドハイターPRO(粉末タイプ)」を使って、カセット外装の黄ばみ落としにチャレンジしました。

大きな桶や大量のお湯は不要。
ジップロック+少量のぬるま湯でつけ置くだけと、簡単に試せる方法です。

SFC・GBソフトの黄ばみが気になっている方は、参考にしてください。

この記事は個人の実験記録です。漂白作業にはリスクが伴いますので、実施される場合は自己責任で慎重に行ってください。

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黄ばみの原因と落とし方の考え方

ゲームのカセットが黄ばむのは、ただのホコリや汚れではなく、プラスチックそのものが年数や環境で変化してしまうからです。

紫外線や熱で樹脂が「酸化」し、もともと白かった部分が黄色や茶色っぽくなってしまいます。

なので、「買ったときみたいに真っ白に戻す」のはほぼ不可能です。

ですが、酸素系漂白剤を使うと表面の酸化した膜や汚れを少し分解できるので、“ワントーン明るくなる”くらいの改善は期待できます。

なぜ酸素系漂白剤で黄ばみが落ちるのか?

酸素系漂白剤(粉末タイプ)の主成分は過炭酸ナトリウムという物質です。
これをお湯に溶かすと酸素が発生し、汚れや酸化膜を分解する力を持ちます。

イメージでいうと…

  • メラミンスポンジ = 「表面をこすり削って白くする」
  • 酸素系漂白剤 = 「酸素の力で余分な膜を分解して取り除く」

といった違いです。

そのため、樹脂を削って傷つけることなく黄ばみを和らげやすいのが特徴です。

ただし、プラスチックの中まで進んでいる深い黄ばみは消せないので、あくまで“見た目がちょっと明るくなる”程度に考えておくとよいでしょう。

  • 効果はカセットごとにバラつきがあります(同じ時間でも変化が出やすいものと出にくいものがある)。
  • 長時間つけっぱなしにすると、逆に白ボケしたり、粉をふいたような見た目になることも。
  • ゴールは「真っ白」ではなく、“少しでもマシになればOK”くらいの気持ちで試すのがおすすめ
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SFCやGBソフトの黄ばみ落とし(漂白)をしてみる

ワイドハイターPRO(粉末)とジップロックを使ってスーファミソフトの黄ばみ落としに挑戦!|筆者撮影

それでは、ワイドハイターPROとジップロックでお手軽に、SFCやGBソフトの黄ばみ落とし(漂白)に挑戦します!

用意したもの

  • ワイドハイターPRO(粉末)…小さじ1(約5g)
  • ジップロックMサイズ…1枚
  • ぬるま湯 200mL(40℃前後)
  • ゴム(ビニール)手袋・保護めがね(推奨)
  • 中性洗剤+やわらかい歯ブラシ(事前洗浄用)
  • マイクロファイバークロス(仕上げ拭き)
  • 精密ドライバー(外装を外すため)
  • マスキングテープ(ラベル保護用)

他の洗剤、特に塩素系漂白剤は絶対に使わないでください。
プラスチックが溶けたり、有害なガスが発生したりする危険があります。

粉末タイプのワイドハイターPROを使用する理由

黄ばみ落としに使う酸素系漂白剤には「粉末タイプ」と「液体タイプ」があります。

それぞれの特徴を整理すると、次のようになります。

タイプ主成分特徴メリットデメリット
粉末タイプ(ワイドハイターPRO、オキシクリーンなど)過炭酸ナトリウム水に溶けると酸素を発生して漂白・漂白力が強め
・保存性が高い
・分量を細かく調整できる
・溶け残りが出やすい
・水温が低いと効きにくい
液体タイプ(ワイドハイターEXパワーなど)過酸化水素開封後に徐々に分解して効果が落ちる・手軽に使える
・溶け残りがない
・低温でも安定して使える
・漂白力は粉末より弱め
・保存中に劣化しやすい

要するに、粉末タイプは劣化しにくく効果も高めです。
私自身、普段の洗濯から粉末タイプを愛用しているので、今回の実験も粉末を選びました。

あくまで洗濯向け研究の結果です
化学的性質からカセットにも応用できる可能性があるというのは私の推測です。

黄ばみ落とし(漂白)の手順

1. 外装を分解・洗浄

外装裏側だけがこんがり。表側と同じくらいの明るさを目指したいところ。|筆者撮影

特殊ドライバーでカセットを分解し、外装と基盤に分けます。

基板は水に弱いため、うっかり濡らさないように隔離します。

外装は、アルカリ電解水とマイクロファイバークロス(汚れがひどい場合は中性洗剤+歯ブラシ)で、油膜や埃を落としておきましょう。

マスキングテープは隙間なく貼りましょう。できれば強粘着のものが好ましいです。|筆者撮影

さらに、漂白剤につけるとラベルが剥がれる恐れがあるため、事前にマスキングテープで覆って保護します。

ちなみに、今回100均の普通のマスキングテープを使用したら、つけ込んでいる最中に見事に剥がれてしまいました。
その結果、大事なラベルまで剥がれる結果に…。

次の記事では、漂白液をハケ塗りするレトロブライト方式で黄ばみ取りをしています。

こちらでも多少失敗しているのですが、つけ置きよりはラベルへのダメージは少ないので参考にしてください。

2. 漂白液を作る

ジップロックにワイドハイターZEROとぬるま湯を入れただけで泡立ちます。|筆者撮影

作業中は漂白剤が手につくと手荒れの原因になるため、ゴム(ビニール)手袋を着用しましょう

ジップロックにぬるま湯200mL(40℃前後)を入れ、ワイドハイターPRO 約5g(小さじ一杯)を溶かします。

粉末が溶けにくい場合は、容器を揉んだり振ったりして、中身をよく混ぜてください。

3. 外装をつけ込む

漂白液の中に黄ばんだ外装をドボン!|筆者撮影

外装を漂白液に沈め、密封します。

ジップロックはそう簡単に漏れることはありませんが、心配な場合は二重にするといいかもしれません。

あとは室内の平らなところに置いて放置です。
目安は6時間で一度チェック。必要なら最大12時間までつけ込みます。

漂白剤に浸して(または塗布して)紫外線に晒し、漂白する方法を「レトロブライト」と言います。

確かに白さが劇的に戻る可能性が高いですが、リスク(白ボケ・脆化)も高いので、今回はただつけて放置するだけです。

4. 仕上げ

つけ終わったら流水でしっかりすすぎ、クロスで水気を拭き取り、半日〜1日自然乾燥させます。

実験結果

ちょっぴり明るくなりました。|筆者撮影

6時間のつけ置き実験の結果、黄ばみは想定していたよりも和らぎ、全体がワントーン明るくなった印象を受けました。

写真で見ると分かりにくいですが、手元で見ると黄ばみのムラがちょっとだけ均一に近くなったように感じます。

上から見ると…ちょっとマシです。|筆者撮影

新品同様の真っ白さに戻るわけではありませんが、黄ばみが薄れるだけでもちょっと嬉しい。

まぁ、マステが剥がれてラベルがボロボロになってしまったので、きれいになったのか汚くなったのか分かりませんが…(結局、違うソフトの外装と交換しました)。

外装表面の質感に大きな変化はなく、ざらつきや白ボケ、粉を吹いたような劣化も今回は見られませんでした。

というわけで今回の実験の結果、漂白剤につけ置くだけでも軽い黄ばみなら「おっ、ちょっときれいになった」と実感できるレベルになる。しかも傷みにくそうという結論に至りました。

注意した方がいいことのおさらい

つけすぎると表面が白ボケして質感が変わる恐れがあるため、必ず6時間で一度状態を確認し、12時間以内を目安に切り上げると安心です。

同じスーファミやゲームボーイの外装でも、製造ロットや保管環境によって効果の出方はまちまちのようです。

軽い黄ばみは改善しやすい一方、深い黄ばみはほとんど変わらない場合もあります。

また、酸素系漂白剤(ワイドハイターPRO等)は塩素系よりも穏やかとされますが、完全にリスクがないわけではありません。

あくまで自己責任の実験として、失敗も含めて楽しむ気持ちで試してください。

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黄ばみ再発を防ぐ保管方法

せっかく黄ばみを薄くしても、保管環境が悪いと再び黄ばみます
特にプラスチックは紫外線や湿気に弱いため、次のような対策がおすすめです。

直射日光を避ける

窓際や蛍光灯の下は紫外線の影響を受けやすく、再黄ばみの原因になります。

暗所か、カーテン・UVカットシートのある部屋で保管すると安心です。

高温多湿を避ける

押し入れや床下収納などは湿気がこもりやすく、プラスチックの劣化やカビの原因になります。

風通しのよい場所に置くか、除湿剤を併用すると効果的です。

私は無印良品の「くり返し使える除湿剤」を使用しています。

クリアケースや防湿庫を使う

専用のクリアケースに入れておくと、ホコリから守れます。

さらに本格的に管理したいなら、防湿庫を使うのも一案です。
湿度を一定に保てるので、黄ばみ防止だけでなく基板やラベルの劣化防止にも役立ちます。

私も、プレミアソフト用に欲しい…。

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ワントーン明るくなるだけでソフトへの愛着も増すかも

今回の実験では、ワイドハイターPRO(粉末)を使ったジップロック法で、SFCやGBソフトの黄ばみをワントーン明るくすることができました。

新品のような白さに戻すのは難しいものの、棚に並べたときの見た目が少しマシになるかも。

ただし、酸素系漂白剤はあくまで「比較的リスクが少ない」とされる方法であって、つけすぎや温度管理を誤れば白ボケや表面荒れを起こす可能性があります。

あくまで自己責任のチャレンジとして、短時間・少量から試すのがおすすめです。

そして、せっかく黄ばみを薄くしても、直射日光や湿気の多い環境に置けば再び変色してしまいます。
光・湿気・ホコリを避ける工夫をして、長くきれいな状態を維持したいですね。

のたり
のたり

きれいになったソフトで早速遊ぼう!

次はレトロブライト実験をしつつ、ラベルを保護するおすすめマステを紹介します!

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