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起動しないレトロゲームの端子は、コンパウンドで磨けば復活する?実験

起動しないレトロゲームの端子は、コンパウンドで磨けば復活する?実験 ゲーム
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中古ショップで購入したレトロゲームを遊ぼうとしたら、ソフトがまったく起動しない。

無水アルコールと接点復活剤で端子の掃除をしたけど、それでも動かない…そんなときに有効な手段が、コンパウンド(研磨剤)で端子を磨く方法です。

表面の酸化膜を削り取り、電気の通りを回復させることで、再びゲームを遊べる可能性があります。

実際に私も、3本中2本のレトロゲームソフトを復活させることができました。

この記事では、その理由と手順、注意点をわかりやすく解説します。
ソフトが起動しなくてお困りの方はぜひ参考にしてください。

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コンパウンドで磨く前に確認すること

無水エタノールとベビー綿棒、レトロゲーム復活剤に液体コンパウンドを使用|筆者撮影

起動しないソフトの端子掃除を始める前に、本当にソフト側が原因かを確認します。
本体の不良の問題で動かないこともあるためです。

まずは別のソフトで本体が動くか、同じソフトを別の本体で試せるかを確認します。
外装の破損や端子の変形がないかも見ておくと安心です。

今回私は、レトロフリークで一切認識されない3本のソフトを用意しました(NES、SFC、セガ・マークⅢマイカード)。

もちろん、無水エタノールと接点復活剤での掃除は済んでいます(これらの簡易的な掃除方法については以下の記事を参考にしてください)。

マイカードに関しては他の動作確認手段がないのでこの限りですが、NESとSFCは実機でも確認しました(NESはコンバーター使用)。

その結果、やはりうんともすんとも言わなかったので、より強力な方法で端子をクリーニングする必要がある、という結論に至りました。

それにしても、ソフトは一見きれいなんですけどね…。

「動かない=ソフトが壊れている」「見た目がきれいなら大丈夫」とは限らないようです。

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レトロゲームソフトの端子をコンパウンドで復活させる方法

無水エタノールとレトロゲーム復活剤を使用しても、レトロゲームソフトが起動しなかった場合の最終手段として、コンパウンドを使用した掃除が有効です。

ここでは、起動しないソフトに極力負担をかけないようにメンテナンスする方法を紹介します。

無水エタノールでのお掃除

SFCソフトは分解。一見分からないですが、端子は汚れているようです。|筆者撮影

コンパウンドを使う前に、まずは特殊ドライバーでソフトを分解して、無水エタノールで端子を掃除します。

とりあえずの掃除は、無水エタノールを綿棒に少量を含ませ、端子を優しく拭いて表面の汚れを落とすだけです。

オークションで購入したマイカードは、無水エタノールを含ませた綿棒を拭くと、サビのようなものが…|筆者撮影

その際、綿棒の繊維が残らないよう注意してください。
繊維が付着すると、かえって接触不良の原因になってしまいます。

なお、「水拭きでも大丈夫」と思われがちですが、水分が残ってしまい、故障につながる危険があります。

速乾性があり、電子部品を傷めにくい無水エタノールを必ず使いましょう。

液体コンパウンドの一番細かい番手で磨く

起動しないレトロゲームの端子は、コンパウンドで磨けば復活する?実験
車用の液体コンパウンドが使いやすくておすすめ|筆者撮影

アルコールや接点復活剤でも直らない場合にのみ登場するのが、コンパウンドです。

これは細かい研磨剤で端子表面を薄く削り、酸化膜を物理的に取り除く方法で、まさに最終手段といえます。

コンパウンドをつけた綿棒で擦ると真っ黒に…!|筆者撮影

使うときは「鏡面仕上げ用」を選び、綿棒に少量だけつけて優しく数回こする程度で十分です。

頻繁に行うと端子を削りすぎて寿命を縮めてしまうため、ここぞというときに限って使うのがおすすめです。

磨き終わったら、残った粉を無水エタノールを含ませた綿棒でしっかり拭き取ります。

また「どんなコンパウンドでもいい」というのも誤りで、粗い粒子のものはダメージにつながります。

「ジフ(クレンザー)を使うといい」という意見もありますが、どんな粒度の研磨剤が含まれているのかわからないので、私は車用の液体コンパウンドを愛用しています。

一番数字の大きい番手から試して、それでダメなら徐々に数字を小さく(粒子を粗く)していけば、ソフトにかける負担が少なく済むのでおすすめです。

無水エタノールで拭き取って、接点復活剤で仕上げる

コンパウンドで磨き終わったら、無水エタノールをつけたきれいな綿棒でコンパウンドを拭き取ります。

コンパウンドが残ったままのソフトを、本体に挿し込むとスロットが傷む恐れがあるためです。

その後、接点復活剤(レトロゲーム復活剤)を塗布して綿棒で塗り広げます。

接点復活剤は端子にできた酸化膜を溶かし、電気の通りを改善してくれるもの。

ただし便利な一方で、使いすぎると液が内部に入り込み、不具合の原因となることがあります。

必ず少量だけ使用して、綿棒で端子全体に塗り広げるようにしてください。

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起動しないレトロゲームソフトをコンパウンドで磨いた結果

磨いた後のマイカードの端子。サビのような汚れが取れてきれいになってます!|筆者撮影

実際に、起動しなくなっていたソフトで実験してたところ、SFCの『大貝獣物語』とセガ・マークⅢの『ゴーストハウス』は見事復活しました!

そして残念ながら、NESの『FRIDAY THE 13TH』はどうあがいても起動しませんでした。

分解したときに、ソフトの内側に砂鉄のようなものがびっしりとついているなど様子がおかしかったので、端子以外の場所に原因があるように思います…。

これについては、他に方法がないか考えてみます!

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起動しないレトロゲームソフトにコンパウンド磨きは有効だった

基本的に、レトロゲームが起動しない原因の多くは、カセット端子の汚れや酸化です。

まずは無水アルコールで掃除し、接点復活剤を塗布する。
それでも直らなければ、コンパウンドで磨いてみる――この順番で試せば、多くのソフトは復活すると思います。

もちろん、すべてのソフトが直るわけではありませんが、ダメもとで復活すればラッキーですよね!

困ったときは、今回の方法を参考にぜひ試してみてください!

コンパウンドは端子を「削っている」のと同じことですので、あくまで最終手段であることをお忘れなきよう、自己責任でお願いします!

他にも、レトロゲームソフトの外装を徹底的にクリーニングする方法など紹介しているので、合わせてチェックしてください!

ファミコンカセットの分解方法はこちら。

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