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『学校であった怖い話』のプレイ日記⑦|スーパーファミコン(SFC)

『学校であった怖い話』のプレイ日記⑦|スーパーファミコン(SFC) ゲーム日記
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こんにちは、ズボラゲーマーの のたり と申します。

スーパーファミコン(SFC)用ソフト『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の第七回目です。

前回は、本作で最恐と名高い『殺人クラブとの戦い』をプレイしました。

その圧倒的なボリュームに疲れた反動で、「普通の、淡々とした怖い話が聞きたい」という欲が高まり、早速3周目に突入することにしました。

のたり
のたり

そろそろ風間先輩verの7人目が見たい!

今回は、荒井(一話目)と新堂(二話目)のざっくりあらすじと感想です。

※ということで容赦なくネタバレします。NGな方はここでブラウザバックしてください。

なお、プレイにはスクショ撮影・セーブがしやすい【レトロフリーク】を使用しております。

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各話あらすじと感想

今回は荒井(一話目『校内に巣くう地縛霊』)と新堂(二話目『飴玉ばあさん』)です。

【一人目】荒井昭二『校内に巣くう地縛霊』

トップバッター荒井先輩|『学校であった怖い話』より

あらすじ

学校には“場所に憑く霊”がいて、昔からそこだけ妙に転んで大怪我をする──その地点が、新聞部部室の窓の外に見える焼却炉だという。二十数年前、当時二年の神谷真由子は無理なダイエットで骨が脆くなり、急速に老け込むような症状まで出て入院。ある日病院を抜けて登校し、同級生に近づくと髪を頭皮ごと剥ぎ取り、そのまま彼女を焼却炉へ放り込んだ。真由子はそれきり行方不明。以後、焼却炉の周りでは火傷事故が続き、いまは用務員しか近寄らない。事故が途絶えたように見えても、“そこ”にはまだ居る──そんな実話めいた後味を残して話は終わる。

今回の荒井の話は、“地縛霊”に関する怪談豆知識で始まり、実話のような舞台設定で展開するパターンでした。

最初に“自爆霊”という用語を講義調で語り、選択肢を挟んで聞き手を会話に巻き込みます。

本日は焼却炉の階段です。

そこから舞台を校内の焼却炉に据えることで、「ここにある」感を強調し、不気味さをじわじわ積み重ねていきます。

ダイエットのしすぎ…?

中盤では、ダイエットの果てに急速に老化していく美少女(?)の姿を描き、さらに頭皮を剥ぐ・焼却炉に投げ込むといった残酷な描写で強烈なイメージを残します。

怖すぎる!てかダイエットで弱ってるのによくそんな力あったな!

最後は「今もその焼却炉には近づかない方がいい」という一言で締めくくられ、ただの昔話では終わらせない仕掛けに。

結局どういう地縛霊だったのか…

都市伝説めいた空気と実話怪談の湿度を併せ持ったエピソードでした。

新井くんの話は基本的に薄味ですね。いや、他の面々が濃すぎるのか…。

【二人目】新堂誠『飴玉ばあさん』

いつもワイルドな新堂先輩|『学校であった怖い話』より

あらすじ

生徒通用門に“飴玉婆さん”が出るという。赤いフードに籠を下げ、気に入った生徒にだけ飴を一つくれる。これが信じられないほどうまく、舐めた奴は急に前向きになって成績も運も上向く――そんな噂が広まり、人がはけた頃にだけ婆さんは現れる。

ある夜、飴目当てで張り込んでいた佐久間という生徒が遭遇。ツンケンしながら飴をもらい、ついでに籠から二つ盗んで計三つを平らげた。深夜、部屋のドア越しにあの声――「飴を返しておくれ」。鍵は掛かっているのに、次の瞬間もう背後に立っていたという。震える佐久間に婆さんは顔を寄せ、「あるじゃないか、こんなにうまそうな“目玉”が二つ」と囁き……翌朝、家族が見たのは、眼窩だけが空洞になった佐久間だった。

それから校門には、サングラスの男が出る。「僕の目玉を返してくれ」と泣く、穴の空いた目で。おまけにこの話を聞いて「飴を舐めたい」と口にした奴のもとへ、婆さんは一か月以内に来るらしい。助かるには、言った日から二日以内にさらに十人に「舐めたい」と言わせること――新堂は肩をすくめて言う。「もう九人に言わせた。お前が十人目だ」

新堂先輩の語りは、やはり聞き手を巻き込む“参加型”の仕掛けが光っています!

ゴルフボール大の飴玉ってデカくね?

舞台は学校の通用門という身近な場所。赤いフード姿の婆さんが渡す飴は、人生を変えるほど美味しい――そんな都市伝説らしいご利益型の噂から始まります。

ピンポン玉くらいの大きさに見える…チュッパチャップスくらい?

念願の飴玉婆さんに遭遇した佐久間は、強がりを見せつつも飴を受け取り、ついには籠に手を伸ばして二つ盗んでしまいます。

飴玉と目玉…これはトラウマ不可避…

しかし「一人に一粒」という掟を破った佐久間は、飴玉ばあさんに飴玉の代わりに目玉を奪われ、物語は一気に現実的な惨劇へと転じます。

でた!不幸の手紙戦法!

さらに「飴を舐めたいと言った者のもとに婆さんが現れる」という設定で、聞き手自身を巻き込む仕掛けが発動。

つまりこの怪談は、都市伝説・ルール違反の罰・呪いの拡散が一体となった“チェーンレター型怪談”なのです!(懐かしい!)

それにしても新堂先輩、不幸の手紙系の仕掛けが多いですね。
三周目にして、少しワンパターンに思えてきました(嫌いじゃないですが)。

シナリオ冒頭辺りで、飴玉にも飴玉ばあさんにもさほど興味がない選択肢を選んでいると、話の筋が変わって女生徒バージョンになりました。

選択例「2→1→2→1

男子生徒バージョンの方がメインのようですが(スチルが多い)、気になる方はどちらもチェックしてみてください。

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『学校であった怖い話』には古き良き平成の“怖い話”が詰まっている

飴玉ばあさんのデザインも平成的…!

これまでに読んだ16話の中では、新堂先輩の『最後の審判』と、この『飴玉ばあさん』が特に印象に残る怖さでした。

『飴玉ばあさん』を読んでいると、小学生の頃に『地獄先生ぬ〜べ〜』を怖がりながらワクワクして読んでいた自分を思い出します。

平成の“怖い話”文化って、今思えば独特の湿度や空気感があって、本当に良かったですよね。

私は風間先輩の次に新堂先輩推しなので、少し贔屓目に見てしまいますが、それでも新堂先輩の語りにはやはり特別な魅力を感じます。

一押しの風間先輩は今はまだ飄々としていますが、きっと飛び抜けて怖い話を隠している…と信じたいところ。いや、あの調子のままなのかもしれません(笑)。

そんな風間先輩の活躍に期待しつつ、次回は女性陣二人の語りを楽しみたいと思います。

なお、この記事ではネタバレ込みで書いていますが、実際にプレイするとSFCならではの音や映像演出によって、また違った怖さや余韻を味わえるはずです。

まだ『学校であった怖い話』SFC版を遊んだことがない方は、ぜひご自身でも体験してみてください!

PS版(完全版)も魅力的ですが、SFC版ならではのザラついた映像やレトロなBGMには、平成ならではの独特な空気感が漂っていて格別です。

現行機しかお持ちでないという方には、本作のプロデューサーでありシナリオも手がけた飯島多紀哉さんの近作、『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』が遊びやすくておすすめです。

他にも、SwitchやSteamでプレイできる『送り犬』という作品もあります。

執筆時(2025年9月)にセールをしていたので、またもや積みゲーを増やしてしまいました。

皆様もぜひチェックしてみてくださいね!

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