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不器用がファミコンカセットの殻割り(分解)に挑戦。反面教師にどうぞ

不器用がファミコンカセットの殻割り(分解)に挑戦。反面教師にどうぞ ゲーム
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ファミコンのソフトを中古で購入したとき、外側を掃除してもなかなか起動しないことがあります。

そこで今回は、コンパウンドを使った端子研磨をする前段階として、FCソフトの殻割り(分解)にトライしてみました

ただ、私は自他ともに認める超不器用。そんな人間が見よう見まねで殻割りをした結果──。

結論から言うと、「大失敗ではないが成功でもない」という微妙な仕上がりに終わりました

この記事では、私が実際に行った手順と、これから挑戦する人に役立つ“反面教師ポイント”をまとめています。

「ファミコンの殻割りに興味はあるけれど、失敗したくない…」という方は、ぜひ私の轍を踏まないよう参考にしてください。

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殻割りをする前に知っておきたいこと

ファミコンソフトの多くはネジ固定ではなく、

  • 側面と下部にあるツメ
  • はめ込み式のロック構造

で固定されています。

つまり、構造を知り“ツメの位置を意識して力をかければ”、理論上は外装を傷めずに分解することができます。

ただし、ファミコンソフトは発売から30年以上が経過しており、プラスチック自体が経年劣化で脆くなっている場合があります。

ツメが割れたり、ケースにヒビが入ってしまうリスクはゼロではありません。

殻割りはあくまで自己責任の作業となるため、「無理に力をかけない」「ダメージが出る可能性を理解したうえで行う」ことを前提に進めましょう。

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不器用でも一応できたファミコンカセットの殻割り方法

殻割り(分解)に必要な道具

今回殻割り(分解)に使用した道具は以下の通りです。

  • ハイカーボンヘラ
  • マイナスドライバー(4mm)
  • 養生テープ(任意)

すべて100均で揃います。
ハイカーボンヘラはダイソーで購入したものです。

ダイソーのハイカーボンヘラは溝部分を開くのに便利でした|筆者撮影

ヘラがあると、外装の溝を広げる際にケースを傷つけにくく安心です。

マイナスドライバーだけでも不可能ではありませんが、滑って削ったり傷を入れてしまう可能性が高いため、「我こそは不器用!」という方にはヘラ併用をおすすめします。

殻割り(分解)手順

①ケース側面に養生テープを貼る(任意)

ケース側面に養生テープを貼っておくと、傷防止になります。

ハイカーボンヘラを使用する場合、そこまで気にする必要はありませんが、マイナスドライバーを使用する場合は念の為貼っておくと安心。

ただし、ソフトのラベル(シール部分)に貼ってしまうと、剥がすときにラベルを傷めてしまうため注意してください

②端子側(カセット下側)のツメを外す

まずツメの位置を確認します。

ツメは合計4ヶ所にあります(だいたいこの辺)|筆者撮影

ファミコンカセットは合計4ヶ所のツメで固定されているため、下側の2ヶ所から外していきます。

ファミコンカセットの端子側。ヘラだと傷つけにくくていい!

ヘラを差し込み、ゆっくりと隙間を作ります。
無理にこじるのではなく、「少しずつ広げる」イメージです。

後述しますが、ドライバーの幅は4mmがおすすめ(6mmだとカセット削れます…)

隙間ができたら、4mm幅のマイナスドライバーを差し込み、てこの原理でツメを外します。

このとき端子や基盤に工具が当たらないよう注意してくださいね!

そしてツメが外れる瞬間は、「バキィッ!!!」と大きな音がしますが、ツメが外れる音なので慌てなくて大丈夫です(でもかなりビビります。笑)。

③カセット上側のツメを外す

テコの原理で勢いよくがコツだと思います|筆者撮影

次はカセット上側のツメを2ヶ所外します。

私はソフトのラベル面を上に向けた状態で、カセット上部の四角い穴の下側にマイナスドライバーを差し込み、テコの原理でドライバーを下に倒して開けました。

カセット下部のツメが外れている状態なので、こちらの方が断然外しやすかったです。

④分解したソフトを元に戻す

元に戻す際は、カセット上部→下部の順番でツメを噛ませていくだけです。

このときも「パキッ」という音が鳴る場合がありますが、ツメが定位置に収まる音なので心配はいりません。

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不器用が初めてファミコンカセットの殻割りに挑戦した結果

初のファミコンカセット殻割り結果。ケース、削れてます…|筆者撮影

超絶不器用人間が初めてファミコンカセットを殻割りしてみた結果…なんとか成功はしました。

しかし、ツメが割れることはなかったものの、内側のプラスチックを削ってしまい、取り返しのつかない跡が残ってしまいました(泣)。

原因のひとつは、最初に“幅6mmのマイナスドライバー”を使っていたことだと思います。

6mmはテコの力が強く、溝への食い込み面積も大きいため、どうしても外装を削りやすくなります。

逆に2mm幅は細すぎて滑りやすく、傷のリスクが増大。
最終的に試した中では、やはり4mm幅が最も扱いやすいという結論になりました。

また、今回痛感したのは「おっかなびっくり少しずつやるほど傷が広がる」ということ。

躊躇して細かく揺らすより、狙いを定めて“スッ”と開く方が結果的に被害が少ないように感じました(慣れです、慣れ)。

とはいえ、大事なソフトへの殻割りはやはりおすすめしません。

経年劣化したプラスチックは想像以上に脆く、ツメ周辺が白く変色(劣化)してしまうこともあります。

分解前には見られなかった、カセット外装の変色(劣化)|筆者撮影

今回分解したソフトは割れなかったものの、ツメ周辺の外装が白くなり、やはり負荷はかかっていたようです。

結論として、殻割りは「どうしても必要な場合だけ」「失敗してもいいソフトで」行うのが現実的だと身をもって学びました(私が下手くそなだけという説もありますけども)。

とにもかくにも、今回使用した『忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻』は、しっかり分解清掃して、コンパウンドで端子を磨いて、無事起動を確認することができました。

ゆくゆくは電池交換もできるようになりたいので、殻割りも折を見て練習あるのみ。

貴重なレトロゲームを失わないように、慎重に頑張ります!
(もっと良い分解方法思いついたら更新します)

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