こんにちは、ズボラゲーマーの のたり と申します。
スーパーファミコン(SFC)用ソフト『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の第十八回目です。
前回は、新堂誠(三話目『ドッペルゲンガー』)と福沢玲子(四話目『十三段だ』『ルビーの指輪の拘束』)のあらすじと感想をまとめました。
今回は、風間望(五話目)『結局できない風間』と荒井昭二(六話目)『この中のひとり』、そして七人目『荒井の意思』のざっくりあらすじと感想をまとめます。
※容赦なくネタバレします。NGな方はここでブラウザバックしてください。
なお、プレイにはスクショ撮影・セーブがしやすい【レトロフリーク】を使用しております。
各話あらすじと感想
ここからは、以下のエピソードのあらすじと感想まとめです。
ネタバレOKな方のみお進みください。
【五人目】風間望『結局できない風間』

選択肢
1 → 2 → 1 → 2
あらすじ
風間望は、どこか得意げな笑みを浮かべながら“とっておきの秘密”を告白し始めた。
「僕は宇宙人なんだ」
証拠を見せてほしいと言うと、水を入れたコップ、厚紙、そして10円玉を用意させ、「厚紙の上に乗せた10円玉を手を触れずにコップの中へ入れてみせる」と宣言する風間。
彼は目を閉じて念を送り始める。
しかし、何も起きないまま時間だけが過ぎていく。
五分ほど経ったころ、焦った風間が「今日は調子が悪いみたいだ」と言い訳をしたその瞬間、見ていた一人がそっと10円玉をつまみ、コップの中へ落とした。
「ほら、言った通りだろ?」と得意げに振り返る風間。
彼の“宇宙人の能力”は無事証明(?)された……。

あの風間先輩の秘密とは何事かと思いきや、「正体は宇宙人」とのこと(選択肢で「宇宙人」を選択)。
……いや、ある意味わかってました、という感じですね(笑)。

そして水を張ったコップに厚紙と10円玉を乗せ、念力?で10円玉をコップに落とすという「実験」は、もちろん失敗。

しかし、誰かがこっそり10円玉を落とした途端、胸を張る風間先輩かわいい!
誰が落としたのか明示されていませんが、きっと新堂先輩だと予想。
けれどこの話、ただの笑い話で終わらず、「オカルトや都市伝説が生まれる瞬間って案外こんなものなのかも」と考えさせられる、皮肉の効いたエピソードでした。
【六人目】荒井昭二『この中のひとり』

選択肢
2 → 2 → 3 → 2 → 2 → 2 → 2 → 1
あらすじ
校内には“人形”が棲み、毎年少なくとも一人を生贄に連れていくという噂がある。
白い肌に黒髪、大きな瞳を持つ等身大の人形を見た者は、必ず死ぬとされている。
昨年の犠牲者は語り手・荒井昭二の同級生・金井。
彼は焼却炉の前で「人形が呼んでいる」と言い出し、以降、授業中にも錯乱を繰り返すようになった。
金井は、荒井に「人形は家でも枕元から離れない」「明日死ぬ」と語る。
さらに「来年で生贄は終わる。最後の一人はこの中にいる」と告げた直後、心臓発作で死亡。
手には黒い髪が握られていた。
教師に“生贄”と思われる被害はなく、校長が“人形に選ばれた不合格者”を合格に混ぜて入学させているという裏の噂もあるという。
結局、七人目の語り手は現れず、会は静かに幕を閉じた。
残された者たちは、誰が“最後の一人”なのかも分からぬまま、顔を伏せていた。

この話は「学校の潜む人形の呪い」がテーマですが、今回も本当の怖さは怪異そのものだけではなさそうです。
なんといってもこの人形、毎年「生贄」を差し出すことであらゆる大会でこの学校を優勝に導いたり、一流大学へ何人も現役合格者を出したりするのだそう(座敷わらしか!)。

しかも、そんな噂をみんなが知りながら黙って受け入れているところが怖いんですよね。
そして最初は地味で存在感薄め(失礼)だと思っていた荒井くんが、最後の最後に爆弾を投下。

「(今年の)生贄はこの中にいる」と、七不思議の会で言い放ち去っていくのです!
プレイしているこちらが生贄に選ばれたかのような感覚を味わいました。そして七話目へ。
【七人目?】『荒井の意思』

選択肢
2 → 2 → 1→ 2→ 1→ 1→ 2 → 全員 → 2 → 2 → 1 → 「机の上」で鍵を入手後、机を調べる → 1 → 4 → 1 → 1
あらすじ
新聞部の七不思議取材の夜、主人公・坂上は、荒井昭二から「毎年この学校で人形が生贄を取る。最後の一人はこの中にいる」と告げられる。
解散後、帰り道で不気味な人影を見た坂上は、翌日日野先輩(新聞部)に報告するが、「荒井を呼んでいない」と言う。
ところが、同席していた全員は確かに荒井の話を聞いたと言い、名簿にも荒井昭二という生徒は存在しなかった。
この日を境に、坂上の前には等身大の人形が現れるようになり、やがて自宅にも姿を見せるようになる。
手掛かりを求めて校長室へ行くと、机の上に置かれていたポートレートに写る少年が荒井で、校長の息子・昭二だと判明。
さらに校長の日記には、「悪魔と契約し、毎年生徒の魂を捧げ十三年後に人形に昭二を宿す」と記されていた。
恐怖と疑念に駆られた語り手は、校長室に忍び込む。
そこにあった写真の少年は荒井と瓜二つで、校長の息子・昭二であることが判明する。
校長の日記には「悪魔と契約し、毎年生徒の魂を十三年間捧げれば、息子が人形として蘇る」と書かれていた。
そこへ校長本人が現れ、語り手を“最後の生贄”として襲うが、彼は鍵を使って洋服ダンスを開け、中に潜む人形の“本体”を暴く。
契約の満了とともに校長は干からびて崩れ落ち、人形は停止。
人間の顔をした十二匹の蜘蛛=犠牲者の魂が解放された。
儀式は終わったが、荒井はなぜ七不思議の取材に参加したのか……。
人形は消え、学校の呪いは途絶えたはずだが、坂上は今もときどき人形の悪夢を見るという。

荒井昭二の六話目『この中のひとり』に続くのが、この『荒井の意思』です。

最初はよくある“人形の呪い”話かと思いきや、実は校長が亡き息子(まさかの荒井昭二!)を人形に蘇らせようと、悪魔と契約していたという衝撃の展開に。


存在しないはずの荒井が七不思議の取材に現れたのも、儀式を失敗させて自分の蘇りを止めるためだったのかもしれません。

人形は単なる呪物ではなく、父の狂気と愛情の象徴というのが少々切ないです。

結論、40分かけて読む価値のある大作でした。
そういえば、校長室含めさまざまな場所で選択肢が多々出現したので、分岐エンディングもある?のかもしれません。

今すぐ再プレイは少々つらいので、興味のある方は調べてみてください!
まとめ:『学校であった怖い話』六周目クリア!

今回プレイした三本は、風間先輩の安定のすっとぼけエピソードと、荒井くんの超シリアス本格ホラーで、まさに情緒が忙しい回でした。
これでようやく六周目をクリアし、一応は6人+7人目のエピソードを一通り見たことになります。
とはいえ、途中で分岐して取りこぼしたエピソードもまだまだありそうです。
それにしても、「荒井くんが存在しない人物」という設定は他ルートでも共通なのか、それとも今回の世界線だけの話なのか……。
隠しシナリオでは荒井くんと風間先輩が対決する話もあるようなので、近々回収したいですね。
ひとまず、次回は岩下明美の隠しシナリオ(四話目)を見るために、福沢玲子(三話目)もあわせてプレイして、あらすじ&解説をまとめていきたいと思います。
なお、この記事ではネタバレ満載ですが、実際に自分でプレイするとSFCならではの音や映像演出によって、また違った怖さや余韻を味わえるはずです。
まだ『学校であった怖い話』SFC版を遊んだことがない方は、ぜひご自身でも体験してみてください!

PS版(完全版)も魅力的ですが、SFC版ならではのザラついた映像やレトロなBGMには、平成ならではの独特な空気感が漂っていて格別です。
現行機しかお持ちでないという方には、本作のプロデューサーでありシナリオも手がけた飯島多紀哉さんの近作、『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』が遊びやすくておすすめです。
他にも、SwitchやSteamでプレイできる『送り犬』という作品もあります。
ぜひチェックしてみてくださいね!
↓『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の他記事はこちらにまとめています!↓

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