こんにちは、ズボラゲーマーの のたり と申します。
スーパーファミコン(SFC)用ソフト『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の第二十一回目です。
前回は、風間望(四話目)『霊はドライアイス』と荒井昭二(五話目・隠しシナリオ)『風間と荒井の対決』のあらすじと感想をまとめました。
今回は、岩下明美(六話目)『ルーベライズ:復讐したい』と七話目『白髪鬼・白井の秘密の研究:一心同体』、新堂誠(一話目)『鏡から目黒が!!』のざっくりあらすじと感想をまとめます。
※容赦なくネタバレします。NGな方はここでブラウザバックしてください。
なお、プレイにはスクショ撮影・セーブがしやすい【レトロフリーク】を使用しております。
各話あらすじと感想
ここからは、以下のエピソードのあらすじと感想まとめです。
それでは、以降はネタバレOKな方のみお進みください。
【六人目】岩下明美『ルーベライズ:復讐したい』

選択肢
2 → 2 → 2 → 1 → 1 → 1
あらすじ
岩下明美は、クラスメイトの大川百合子がパワーストーンに依存していった経緯を語り始める。
大川は普通のパワーストーンでは満足できず、ついには「どんな願いでも叶える」と噂される幻の宝石 ルーベライズ を欲しがるようになったという。
その石は、25年前に事故死した先輩 岡崎幸枝 の墓に埋められているらしい。
大川は欲望のままに岡崎の父を訪ね、「呪われた石だから処分すべきだ」と嘘をつき、墓から取り出してもらう。
掘り起こし作業中には作業員が死亡したそうだ。
岩下はここで、かつてルーベライズを所持していた岡崎の悲劇を語り出す。
石は財閥の御曹司 藤臣秀人 が恋心から贈ったもので、試しに祈った英語テストでは解答が浮かび上がり、天気を変えるほどの異常現象まで起こした。
しかし石の力に魅せられた藤臣は徐々に狂い、やがて岡崎を「殺す」ことさえ願うようになる。
岡崎が石を失くしたと告白した夜、彼女は激しい痛みに襲われ、血と黒い液体を吐き倒れる。藤臣は「石を盗んだのは自分だ」と明かし、口封じのために彼女を殺そうとした。
瀕死の岡崎は、最後の力でルーベライズを握りしめ祈った。
「復讐したい」 と。
翌日、藤臣と岡崎は寄り添うように死亡して発見され、岡崎の手には石が握られていた。死因は不明のまま心中と処理されたが、現場には血の痕跡さえ残っていなかった。
そして今、怨念を抱えたままの石が大川のもとへ届く。
チャイムを鳴らし続ける「宅配便の青年」は突如豹変し、大川は殺害された。

同シナリオの「ルーベライズの判断」エンドが印象に残っていたので、違うエンドもプレイしてみました。
今回も、持ち主の願いを叶えると噂される宝石「ルーベライズ」を巡り、人々の欲望が破滅へ転じていく話でした。
パワーストーンに依存する大川百合子、財閥の御曹司・藤臣秀人、そして石を最初に受け取った岡崎幸枝。
三者それぞれの“欲”が石に触れた瞬間、運命の歯車が狂い始めます。
叶う願いは一見幸運に見えますが、実際には“呪い”のようなもの。
テストの解答が浮かぶ、天気が変わるなどなど、そんな超常現象が起きるほどの力は、最終的に復讐に使われ、石は次の持ち主へと渡り続けます。
「ルーベライズの判断」エンドは、「後々トラブルを起こす」という運命を回避させるために死に至らしめる(それが最高の幸福だから)という皮肉MAXな結末でしたので、こちらの方がストレートに感じられました。

岩下先輩がしきりに「運命は変えられるのか」と問いかけてきますが、個人的には「運命はあると思うけど変えようとしたところで変わったのかどうか認識する術がないので考えるだけ無駄」だと思います(笑)。
プレイ後も考えさせられる哲学的なシナリオです。好き。
【七人目】『白髪鬼・白井の秘密の研究:一心同体』

選択肢
1 → 1 → 2 → 4 → 1 → 2 → 1 → 2 → 2
あらすじ
七不思議の取材会は6人の怪談披露で終わるはずだったが、最後の7人目として現れたのは、新聞部の先輩・日野だった。
日野は差し入れを配り、皆の前で“最後の怪談”を語り始める。
その話は、理科教師・白井先生が絶対に立ち入りを禁じている倉庫にまつわるものだった。
日野は相棒の岩山と共に、半年かけて合鍵を作り、その倉庫に侵入したという。
倉庫の中は真っ暗で、強烈なホルマリン臭が漂っていた。
奥からは赤ん坊の泣き声と水音が響き、岩山は気分を悪くして倒れてしまう。
日野が壁を探りながら進むと、顔に柔らかい“何か”が触れた。
それは半透明で温かく、巨大なゼリーのような塊だった。
岩山もそれに触れ、奇妙な陶酔状態に陥り、ついには顔をその内部に沈めてしまう。
日野は恐怖に耐えられず、岩山を置いて逃げ出した。
数日後、岩山は無事に登校してきた。
しかし放課後、岩山の顔が半透明に透け始めていることに日野は気付く。
怯えた日野は再び逃げ出した。
そして、話を終えた直後、物質室の前に“足音”が近づく。
扉を開けると、そこには 溶けかかった半透明の男が四つん這いで立っていた。
それは岩山だった。
岩山はゼリー状の体液を日野に絡みつけ、自らの中に日野を“取り込む”。
そこには、外側が岩山、内側に助けを求める日野が融合した異形の姿があった。

初回プレイ時は、さし入れのジュースの選択肢で「最後の残り物(おしるこドリンク)」を選んだため、肉の塊エンドに到達しました。
今回は無難に「コーヒー」を選択し(最後の残り物以外ならなんでもいいし、肝心なのは「物体を調べる」ことと「逃げる」こと)、違うルートへ。

その結果、白井先生は登場せず、現れたのは“正体不明の半透明の塊”。

生物とも無機物ともつかないこの存在に触れた人間は、肉体も精神も取り込まれ、やがて“融合”してしまうというお話でした。

肉の塊エンドのときから白井先生の目的や動機は不明で、今回もわからずじまいです(とりあえずマッドサイエンティストという設定なのでしょう)。
各々脳内補完いたしましょう…。
【一人目】新堂誠『鏡から目黒が!!』

選択肢
1 → 1 → 3 → 1
あらすじ
新堂誠は、夜の旧校舎にある「踊り場の鏡」について、自身が経験した出来事を語り始める。
鏡には“夜中の3時33分33秒に両手を合わせると異次元へ行ける”という噂があり、クラスメイト・吉岡は、その噂を信じきっていた。
吉岡には目黒啓子という恋人がいたが、彼女は家庭に居場所がなく、「本当に異次元に行けるなら行きたい」と鏡への願望を語っていた。
「一緒に異次元に行ってくれる?」と吉岡に問いかける目黒。
しかし吉岡が答えを濁したことで彼女は激しく取り乱し、そのまま行方不明になってしまう。
数日後、吉岡の部屋に“どこからともなく聞こえる彼女の笑い声”が響き、吉岡は「目黒は鏡を通って異次元へ行った」と確信。
会いたい一心で新堂に「夜中の鏡の前に一緒に来てほしい」と懇願する。
迎えた深夜、新堂と吉岡は校舎に忍び込み、噂の鏡の前に立つ。
そして3時33分33秒。鏡に目黒の姿が浮かび上がる。
だが次の瞬間、彼女の顔は鬼の形相へと変わり、鏡の中から伸びた腕が吉岡の喉へ噛みつく。
「どうしてお前は裏切った? どうして一緒に来てくれなかった」
叫びと共に、吉岡は鏡の中へと引きずり込まれ、そのまま消えた。
新堂は恐怖のあまり逃げ帰り、翌日から吉岡は二度と姿を見せなかった。
彼が本当に“異次元”に行ったのか、鏡の中の存在が何だったのかは誰にも分からない。
ただ、新堂自身もまた、時折どこからか「笑い声」と「うめき声」を聞くようになってしまい、鏡を見るたびに、自分もいつか引きずり込まれるのではないかと怯えている。
一番最初にプレイしたシナリオは、新堂誠を一人目に選んだときの『合わせ鏡の悪魔』でした。
クラスメイトの吉岡に相談されるシーンでは、「彼女の話」「勉強の話」「旧校舎の鏡の話」の3択が出てきますが、この時点で「どの選択肢もそれぞれ別の怪談に分岐するのだろうな」と思っていたら、やはりその通りでした。

今回は「彼女の話」を選んだため、吉岡くんが目黒さんに鏡へと引きずり込まれる結末に(ちなみに初回は「旧校舎の鏡の話」を選択)。

それにしても、“旧校舎の鏡”というひとつのモチーフから、3つのルートでまったく異なる怪談が展開される構成は、本作の魅力ですね。
さらに今回は、怪異が“踊り場の鏡だけ”に留まらず、「自分の部屋の鏡にも潜んでいるかもしれない」という現代怪談らしい締め方も良かったです。
「勉強の話」ルートは今のところプレイ予定がないので、気になる方はぜひご自身で体験してみてください。
まとめ:ルート分岐おおすぎて無限に遊べてしまう……!(怖)
隠しシナリオ見たさに最初からプレイし直しているのですが、攻略本を見ているとルート分岐が多すぎて、初回プレイ時との違いを比べたりしていると、キリがありません(笑)。
全42話+αあるシナリオに、細かい分岐を入れればストーリーの種類は約二百以上に及ぶのだとか…!(『学校であった怖い話 必勝攻略法』より)
↓参考にしている攻略本はこちら↓
この攻略本では各話ごとに「怖い話ベスト3」が紹介されておりまして、今後はそれらを中心に回収しつつ、隠しシナリオを回収する流れにしたいと思います(予定は未定)。
なお、この記事ではネタバレ満載ですが、実際に自分でプレイするとSFCならではの音や映像演出によって、また違った怖さや余韻を味わえるはずです。
まだ『学校であった怖い話』SFC版を遊んだことがない方は、ぜひご自身でも体験してみてください!

PS版(完全版)も魅力的ですが、SFC版ならではのザラついた映像やレトロなBGMには、平成ならではの独特な空気感が漂っていて格別です。
現行機しかお持ちでないという方には、本作のプロデューサーでありシナリオも手がけた飯島多紀哉さんの近作、『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』が遊びやすくておすすめです。
他にも、SwitchやSteamでプレイできる『送り犬』という作品もあります。
ぜひチェックしてみてくださいね!
↓『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の他記事はこちらにまとめています!↓

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