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『学校であった怖い話』のプレイ日記22|スーパーファミコン(SFC)

『学校であった怖い話』のプレイ日記22|スーパーファミコン(SFC) ゲーム日記
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こんにちは、ズボラゲーマーの のたり と申します。

スーパーファミコン(SFC)用ソフト『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の第二十二回目です。

前回は、岩下明美(六話目)『ルーベライズ:復讐したい』と七話目『白髪鬼・白井の秘密の研究:一心同体』、新堂誠(一話目)『鏡から目黒が!!』のあらすじと感想をまとめました。

今回は、福沢玲子(二話目)『蛇口からミミズ』と荒井昭二(三話目)『飛び降り自殺の目撃談:屋上の魔物』、細田友晴(四話目)『新校舎のトイレツアー:友達とご対面』のざっくりあらすじと感想をまとめます。

容赦なくネタバレします。NGな方はここでブラウザバックしてください。

なお、プレイにはスクショ撮影・セーブがしやすい【レトロフリーク】を使用しております。

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各話あらすじと感想

ここからは、以下のエピソードのあらすじと感想まとめです。

それでは、以降はネタバレOKな方のみお進みください。

【二人目】福沢玲子『蛇口からミミズ』

【二人目】福沢玲子『蛇口からミミズ』|SFC版『学校であった怖い話』より

選択肢

1 → 1 → 2 → 3

あらすじ

福沢玲子はキャンプ場の“湖の水が髪の毛と共に蛇口から出てくる”という昔話を引き合いに出し、「水道の水を信用できない」と語りはじめる。
そして本題は、学校の体育館脇にある「右から二番目だけ針金で固定された蛇口」へと移っていく。

その蛇口が封鎖された理由は、かつてこの学校にいた美少女・志田直子と、その親友で大金持ちのお嬢様・玉井恵子の奇妙な関係にあった。
ふたりは「姉妹のように」仲が良かったが、玉井は志田に毎月50万円の“手当て”を渡していたという衝撃のスクープが校内掲示板に貼り出され、関係は一気に崩壊する。

退学に追い込まれた志田。
残された玉井は、教室にも戻らず、ただ水飲み場の蛇口に口を吸い付けて水を飲み続けるようになっていく。
そしてついにその蛇口からは、水ではなく、粘ついた液体とミミズが大量に溢れ出した。

玉井の口の中にも胃の中にも、ぎっしりとミミズ。
彼女は病院に運ばれ一命は取り留めたものの、その後の消息は不明。

さらに、志田直子は学校が水を引いている貯水池で投身自殺していたという。
時期が完全に一致したことから、学生たちの間ではこう囁かれるようになった。

あの蛇口には、志田の怨念が宿っている。

今も右から二番目の蛇口だけは、針金で固く閉じられたままだ。

福沢玲子ちゃんの二話目、二回目プレイです。
初回プレイ時は水道から蟻が出てきました。↓

今回はミミズが出てきました(笑)。

おいしいオレンジジュース味のミミズ|SFC版『学校であった怖い話』より

針金で封鎖された蛇口というモチーフは共通なのに、関わる人物が変わるだけで物語の方向性がこれほど変わるのかと、改めてこのシリーズの作り込みに感心します。

蟻verのシナリオは、読んでいて思わず顔をしかめるような“生理的嫌悪”が前面に出たエピソード。

一方でミミズverは、「依存」と「支配」でつながった歪んだ人間関係が恐怖の核になっており、そこに“呪い”のような気味悪さが重なることで、より本格的な怖さへと深化しています。

どちらのルートでも、「水道」という日常に溶け込んだ存在から異物が流れ出し、気づかぬうちに体内に入り込んでしまうかもしれない……という怪異の射程が、プレイヤー自身にまで及んでくる点が秀逸です。

二人目のシナリオの中でも、特に印象に残る一作だと思います。

【三人目】荒井昭二『飛び降り自殺の目撃談:屋上の魔物』

【三人目】荒井昭二『飛び降り自殺の目撃談:屋上の魔物』|SFC版『学校であった怖い話』より

選択肢

1 → 1 → 3 → 1 → 1 → 1 → 1

あらすじ

荒井昭二は、「僕は飛び降り自殺を二度見たことがある」と淡々と語りはじめる。

話題は次第に、「高い所から落ちたら人は本当に死ぬのか?」という奇妙な好奇心に取り憑かれた生徒・相沢信彦に移る。
そして相沢は、屋上から人を落とす実験を始めたという。

最初の犠牲者は不良生徒・桑畑。
クロロホルムで眠らせ突き落とすと、彼はあっけなく死亡。
それを皮切りに相沢は次々と手を変え品を変えて「落下実験」を続け、犠牲者は増えていく。
学校は連続自殺と処理するが、相沢の欲望はもう止まらなかった。

ついに屋上は封鎖され、不良たちも相沢を恐れて近寄らなくなる。
その結果、相沢の標的は“友人”へ移る。夜の学校に忍び込み、屋上で実験を再開しようとしたその時、意識を取り戻した友人に逃げられ、追いつけずに取り残された相沢は、闇に沈む地面を見下ろす。

そこには、これまで3人分の血を吸った土が“餌を待つ口”のように広がっていた。

「何としても実験を行わなければ」

相沢は自ら柵を乗り越えると、そのまま夜の闇に落ちていった。

翌日、逃げ出した友人がすべてを告白し、相沢の家からは詳細な“実験日記”が見つかる。
しかし不可解なのは、相沢の遺体がどこにも存在しなかったこと。
日記の最終ページにはこう記されていた。

「僕は屋上に住む魔物に食べられます」

初回プレイ時は、相沢自身が「飛び降り実験」を行うだけのシンプルなルートに到達していました。↓

相沢の心理描写にはどこか美しさすらあり、退廃的な空気と相まって個人的にはとても気に入っています。

しかし今回の選択肢では、相沢が歯止めの効かない快楽殺人者のように変貌。

サイコパスみが結構怖い|SFC版『学校であった怖い話』より

恐怖としては分かりやすいものの、あまりに一直線すぎて逆に感情移入しづらかった、というのが正直な感想です。

屋上に潜む魔物の設定が明かされることを期待して再プレイしたのですが、その存在は物語の最後にほんの少し触れられる程度。

「屋上の魔物」の正体とは…|SFC版『学校であった怖い話』より

むしろ、人間の破滅的な好奇心のほうがよほど怖い、という方向へ収束していきます。

テーマは理解できるものの、「ここまで連続してバレずに殺せるものなのか?」といった現実的な違和感も入り込み、没入しきれませんでした。

本シナリオに関しては、選択肢「1 → 1 → 1」で到達する『相沢の霊』ルートの方が、より怪談味が強くて好みです(個人の感想です)。

【四人目】細田友晴『新校舎のトイレツアー:友達とご対面』

【四人目】細田友晴『新校舎のトイレツアー:友達とご対面』|SFC版『学校であった怖い話』より

選択肢

1 → 1 → 2 → 2 → 2 → 2 → 1 → 1 → 1 → 2 → 2

あらすじ

霊感が強いと自称する細田に誘われ、学校中のトイレを巡る「トイレツアー」へ連れ回される主人公・坂上。
細田は、坂上の“オーラ”を見込んで、一緒なら怪異を確かめられると熱心だ。

各フロアを回るものの、特に何も起こらないまま進行。
しかし、細田が「絶対に何かがいる」と断言する最後のトイレに差しかかった瞬間、彼の態度が急に怯えたものへ変わる。
坂上は軽くからかうつもりで「霊を感じる」と答え、1人で個室へ入ることに。

そこで異変が起こる。
空の個室から響く“内側からのノック”。
続いて全てのドアが激しく揺れ、トイレ全体が見えない何かに暴れ回られる。
逃げようにも出口は開かず、強烈な恐怖に飲み込まれていく。

ようやく静まった後、洗面所の鏡に“黒い影”が映り、曇りガラスには逆さまの人影。
窓を開けた瞬間、顔だけの白塗りの人間が逆さまに現れ、つばを吐いて消える。
さらに水でいっぱいになった洗面所に朽ちた顔が浮かび、坂上は気を失ってしまう。

目を覚ました坂上の前には、細田がいた。しかし様子がおかしい。
細田は「まだ出ちゃいけないのに」と呟きながら便器へ向かい、そこに手を突っ込むと、腐敗した“生首”を取り出す。

「お友達が来たよ。」

生首は坂上に襲いかかり、鼻から喉元へと肉を喰い破っていく。
細田は、それを叱るように優しく声をかける。

「食べちゃダメでしょ。お友達になれないよ?」

四人目に細田を指名するのは二回目。
一度目は、便器の中から細田の友達が現れるという内容でした。↓

今回は、自称霊感男子の細田が、最終的に“怪異そのもの”へと変わったかのように描かれるオチが印象的でした。

お友達|SFC版『学校であった怖い話』より
細田くんのこの顔怖い…|SFC版『学校であった怖い話』より

細田は一体何者なのか、考えれば考えるほど謎が深まります。

それにしても、便器から取り出される“生首”のインパクトは凄まじいですね。

ホラーというよりグロに近い質感で、想像しただけでゾワッとする生理的な怖さがあります。

そして今回、通常シナリオで初のゲームオーバーを体験しました!

ゲームオーバー!|SFC版『学校であった怖い話』より

殺人クラブのタイムアップを除いて、数十話プレイしてきて初です。
それにしても、ゲームオーバーのストーリーが一番気合入っている気が…。

怖い話を見たい方は、あえてゲームオーバーを狙うといいかもしれません(大変)。

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まとめ:ぜひ前情報なしで初見プレイしてほしい…!(今更)

今回も攻略本を参照しつつ、過去にプレイしたシナリオの“最長ルート”や、攻略本がおすすめする怖いルートを中心に遊んでみました。

↓参考にしている攻略本はこちら↓

ボリュームのある展開や、より恐ろしいスチルを堪能できて満足しています。

とはいえ、やはり初回プレイで、自分の選択だけを手がかりに200以上の物語へ分岐していく体験は格別でした。

これから遊ぶ方には、前情報をできるだけ避け、ぜひご自身の直感で物語を味わっていただきたいです!(こんなブログを書いておいておかしな話ですが…)

SFC版ならではのザラついた映像やレトロなBGMが生み出す、“平成ホラー”独特の空気感も魅力のひとつです。

なお、現行機しかお持ちでない方には、本作のプロデューサー・飯島多紀哉さんが手がけた近作『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』も遊びやすく、おすすめです。

他にも、SwitchやSteamでプレイできる『送り犬』という作品もあります。

ぜひチェックしてみてくださいね!

↓『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の他記事はこちらにまとめています!↓

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