こんにちは、ズボラゲーマーの のたり と申します。
スーパーファミコン(SFC)用ソフト『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の第二十七回目です。
前回は、岩下明美(二話目)『蚊の大量発生』と細田友晴(三話目)『絶対にトイレに行かない男:泣き声が…』のあらすじと感想をまとめました。
今回は、荒井昭二(四話目)『宿泊施設にある謎の4番ベッド:殺人鬼(逆さ女)』と新堂誠(五話目)『ギャンブルトランプ:一番大切な物』のざっくりあらすじと感想をまとめます。
※容赦なくネタバレします。NGな方はここでブラウザバックしてください。
なお、プレイにはスクショ撮影・セーブがしやすい【レトロフリーク】を使用しております。
各話あらすじと感想
ここからは、以下のエピソードのあらすじと感想まとめです。
それでは、以降はネタバレOKな方のみお進みください。
【四話目】荒井昭二『宿泊施設にある謎の4番ベッド:殺人鬼(逆さ女)』

選択肢
3 → 1
あらすじ
学校の講堂上階にある宿泊施設には、「逆さ女」と呼ばれる怪異が出るという噂があった。
サッカー部の合宿中、部員の袖山勝は夜中にベッドの上から逆さまに覗き込む女と遭遇する。
逆さ女は「私と会ったことは誰にも言うな」と約束を迫り、袖山はそれを受け入れてしまう。
袖山はその約束を守り、誰にも話さず一夜を過ごす。
しかし翌晩、再び現れた逆さ女は、今度は「信頼できる相手に話してみろ」と助言する。
それは約束ではなく、巧妙に仕組まれた“罠”だった。
翌日、袖山は荒井にだけ真実を打ち明ける。
その瞬間、逆さ女が現れ、約束を破った袖山を容赦なく切り刻む。
原井は血にまみれた惨状を前に気を失い、後に焼却炉で焼かれる袖山の痕跡を目撃することになる。
調べを進めた荒井は、逆さ女が「約束を破った者だけを殺す」妖怪であることを知る。
逆さ女から逃れる唯一の方法は、ただひとつ。
最初から、彼女と約束をしないこと。

このエピソードは、学校の宿泊施設に現れる「逆さ女」という怪異を描いたシナリオでした。
合宿中の夜、ベッドの上から逆さまに覗き込み、「誰にも言うな」という約束を交わしてくる存在はそれだけでも十分に不気味です。

しかし本シナリオが特徴的なのは、終盤でその正体が“殺人鬼の妖怪”として、かなり具体的に説明される点でしょう。
逆さ女は、約束を破った相手しか殺せない妖怪であり、そのためにわざと約束を結び、巧みに破らせる存在だそうです。
さらに、逆さ女がその歪んだ倫理観を持つに至った背景として、「約束を破った父妖怪を母妖怪が殺した場面を幼少期に目撃した」という過去まで提示されます。

このあたりは正直かなり唐突で、少し驚かされました(やたらと人間臭い妖怪ファミリーだな!)。
怪談として見ると、正体や理屈をここまで説明してしまうことで、想像の余地が狭まり、怖さがやや理屈寄りになってしまった印象もあります。
一方で、約束を破られることへの強い執着や、それを「殺してもいい理由」として正当化する姿勢には妙な生々しさがあり、逆さ女という存在に妙な説得力を感じてしまいました(気持ちはちょっとわかる…笑)。
説明過多で唐突さはあるものの、強烈な印象は確かに残るシナリオです。
個人的には、その歪さ込みで記憶に残る、なかなか好きな一本でした。
👇同シナリオで異なるルート「宿泊施設にある謎の4番ベッド:死神鉛筆」はこちらの記事で紹介しています。👇
【五話目】新堂誠『ギャンブルトランプ:一番大切な物』

選択肢
2 → 2 → ランダム(キング) → 2 → 2
※エース、キング、ジョーカーのいずれが出るかで、シナリオが分岐します。
あらすじ
新堂誠の友人・石川は、空中から“欲しいものを取り出せる”という不可解な能力を持つ少年だった。
その力ゆえに周囲の注目を集める一方、本人は他人の意見を受け入れない、ひねくれた性格でもあったという。
そんな石川が恋心を抱いた内田という女子生徒は、病弱で大人しく、彼の力にも興味を示さなかった。
内田の拒絶に逆上した石川は、「君の一番大切なものを出してやる」と能力を使う。
次の瞬間、彼の手の中に現れたのは、内田の体から引き抜かれた“心臓”だった。
それは、彼女にとって文字通り命そのものだったのである。
能力は確かに“成功”した。
だがその代償として、内田は命を落とし、石川自身も精神を崩壊させて姿を消した。

このエピソードは、超能力という派手な設定が出てくるわりに、じめっとした読後感が印象的でした。

空中から何でも取り出せるという能力自体は一見ロマンがありますが、石川の傲慢さや承認欲求がかなり厄介です。


能力があるからこそ引き返せなくなり、好いた相手の拒絶を受け止められなかった結果が、最悪の展開につながってしまうのがつらいところでした。

そして「一番大切なものを出してやる」という言葉が、文字通りの意味になってしまう皮肉。
それにしても、具体的に何を取り出すかを本人が明確にイメージしていなくても、概念だけで対象が決まってしまうというのは、それは本当に“超能力”なのでしょうか。
石川自身の力というより、何か別のものに利用されているようにも感じられ、このあたりが妙に引っかかります。
いずれにせよ、怪異や呪いではなく、本人の選択と感情だけでここまで取り返しがつかなくなるのが恐ろしいですね。
超能力の話なのに、読後に残るのはファンタジー感よりも、人間の未熟さと独りよがりさ…。
謙虚に生きるって大事だな、と思わされるシナリオでした(笑)。
👇同シナリオで異なるルート「ギャンブルトランプ:白骨死体」はこちらの記事で紹介しています。👇
まとめ:人間臭い妖怪と暴走した人間はどっちが怖い?
今回読んだ2つのシナリオは、どちらも設定自体はかなり違うにもかかわらず、読み終えたあとに残る感触がよく似ていました。
殺人鬼妖怪や超能力といった非現実的な要素が前面に出ているのに、怖さの正体はどちらもとても人間臭い、という点です。
四話目の逆さ女は「約束」という曖昧で日常的な行為を、殺しの条件として利用する存在でしたし、五話目の石川は「認められたい」という感情を制御できなかった結果、取り返しのつかない一線を越えてしまいます。
どちらも、最初から悪意だけで動いているわけではないのが、かえって後味を悪くしています。
救いがあるわけでも、きれいにオチがつくわけでもなく、「そうなってしまった」という事実だけが残る。
この淡々とした残酷さこそが、『学校であった怖い話』らしさなのかもしれません。
大きな見せ場がなくても、あとからじわじわ思い返してしまう。
今回の2本は、そんなタイプのシナリオが好きな人ほど刺さる組み合わせだったように思います。
選択肢によってまったく違うルートに分岐するため、気になった方はご自身でもプレイしてみてください!
次回こそは、隠しシナリオ『早苗は僕の婚約者』のあらすじと感想をまとめます。
ちなみに、私はこちらの攻略本を参考にしながらプレイしています。
初見プレイがいちばん楽しいとは思いますが、取りこぼしが多いとやり直しが大変なのも事実。
効率重視で進めたい方は、攻略情報を参考にしつつ遊ぶのもありだと思います。

なお、現行機しかお持ちでない方には、本作のプロデューサー・飯島多紀哉さんが手がけた近作『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』も遊びやすく、おすすめです(話は別物です)。
他にも、SwitchやSteamでプレイできる『送り犬』という作品もあります。
ぜひチェックしてみてくださいね!
👇『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の他記事はこちらにまとめています!👇

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