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レトロゲーム互換機・レトロフリークを5年使ったズボラゲーマーのレビュー

レトロゲーム互換機・レトロフリークを5年使ったズボラゲーマーのレビュー ゲーム
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私はもともと「レトロゲームやりたいな」と思いながらも、実機を買うのはハードルが高くて手を出せずにいました。

そんなときに出会ったのが、サイバーガジェットのレトロゲーム互換機【レトロフリーク】です。

ファミコンやスーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジン、ゲームボーイ系など――対応機種が多く、これ1台で色々遊べるのが決め手でした。

2020年に購入して以来、5年ほど使っています。

結果として「やっぱり実機でも遊んでみたい!」欲が出て、気づけば実機を買い集めるように…。

でも、レトロフリークがなければ、そもそもレトロゲームの世界にこんなにハマることはなかったと思います。

今回は、そんな私がレトロフリークを5年間使って感じたことを、素直にまとめてみます。

すでにレトロゲーム好きの方なら「もう持ってるよ」という方も多いと思いますが、これからどの互換機を買おうか迷っている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

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サイバーガジェットのレトロフリークとは?

サイバーガジェットのレトロゲーム互換機【レトロフリーク】|筆者撮影

【レトロフリーク】とは、サイバーガジェットが開発したレトロゲーム互換機です。
カートリッジを挿すだけで、なんと(海外版を入れて)11もの機種のレトロゲームが遊べる優れもの!

レトロゲーム互換機・レトロフリークを5年使ったズボラゲーマーの感想
MD、SFC、FC、PCE(Huカード)、GB、全部挿してみた|筆者撮影

対応機種はこちら。

  1. ファミリーコンピュータ
  2. スーパーファミコン(SNES含む)
  3. ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス
  4. メガドライブ(北米GENESIS含む)
  5. PCエンジン(TurboGrafx-16含む)、PCエンジン スーパーグラフィックス

さらに、別売りの【NESカートリッジコンバーター】や【ギアコンバーターS】を使えば、海外版ファミコンやセガ・マークIII、SG-1000、ゲームギアにも対応。

レトロフリークの主な機能や特徴をざっくり紹介するとこんな感じ。

  • テレビにそのままつなげる
    HDMIケーブル1本でOK。昔のゲームがくっきりきれいに映ります。
  • セーブがどこでも自由にできる
    ゲームを本体(microSDカード)にコピーして保存できるので、セーブ用電池切れの心配なし。しかも、「どこでもセーブ/ロード」ができるから、遊びやすさは現代風。
  • コントローラーが選べる
    付属のUSBコントローラーのほか、昔の純正パッドもアダプター経由で使えます。
  • チート機能も搭載
    いわゆる“コードフリーク機能”で、無敵やアイテム増殖も可能。どうしてもクリアできなかったあのソフトに再挑戦するチャンス!?
  • モデルは2種類
    最初から11機種対応の通常版と、スーファミ専用の廉価モデル(後から拡張OK)があります

レトロゲーム互換機はさまざまありますが、ここまで他機種対応できて高機能な製品はレトロフリークとポリメガくらいだと思います。

しかし、レトロフリーク(コントローラーアダプターセット)の定価は25,300円(税込)。

対するポリメガは基本10万超え!
ディスク系は基本ユニットだけで遊べますが、カートリッジ系は別売りです(そもそも基本ユニット全然買えない!)。

とりあえずレトロゲームで遊びたいという人は、レトロフリーク一択ですね

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レトロフリークを5年間まったり使ってみた感想

5年間使ってはいるものの、マニアックな機能はほとんど使っていないので、至って普通の感想です。

逆に言えば、ズボラな“にわか”ゲーマーでもストレスなく快適に遊べているということなので、ライトゲーマーの皆さん、ご安心ください。

起動と接続が超手軽

昔のブラウン管テレビを出す必要なし。HDMIで今時テレビにつないで電源を入れるだけ。

HDMI変換機を用意しなくていいので、実機の配線に比べたら段違いにラク!

私はHDMIもコンポーネント端子諸々も対応している古のテレビを現役で使用していますが、やっぱりHDMI様様です〜。

インストール(吸い出し)できる安心感

ゲームを挿せば自動で読み取りされて、簡単にインストールできます|筆者撮影

レトロフリークの一番の魅力は、カートリッジ(ソフト)を挿すだけでデータをインストールできることだと思います。

FCの『BATMAN』インストール完了!カートリッジセットから10秒で起動、簡単!|筆者撮影

昔のソフトには「電池でセーブするタイプ」が多く、電池切れでデータが消えてしまう心配がありました。

しかし、自分で電池交換するのも手間がかかります。
でもレトロフリークなら、本体にセーブデータを保存できるので安心です!

さらに便利なのが、「一度吸い出したら、その後はソフトを差し替えなくても遊べる」点。

接触が悪いカセットでも、一度でも読み込めれば、起動の度に四苦八苦しなくて済みます!

また、古いソフトは抜き差しを繰り返すと壊れないか心配になりますが、レトロフリークに保存してしまえばそのリスクも減らせます。

microSDカードを使えば、パソコンにバックアップをとることも可能。
大切なレトロゲームを長く安心して遊べますね。

ちなみに、私はこちらのmicroSDカードを使用しています。

昔のゲームはデータが大きくないので、16GBでも相当な量のゲームを保存できます。

現に77本入れても0.1GBしか使用していません。
このmicroSDカード埋まるくらい、レトロゲームを集めたいものですね〜。

あと、コロンバスサークル等からリリースされている、復刻・新作ソフトもインストールして遊べます。

注意!吸い出したソフトを売ってはいけない理由

ここで注意したいのは、レトロフリークで吸い出したソフトを売ってはいけない、ということ。

レトロフリークにゲームを吸い出せるのは、自分がそのソフトを持っているからです。
もし持っていないのにデータだけを使うと、それは「違法コピー」と同じ扱いになります。

これは法律的にはグレーではなくアウト寄りで、いわゆる違法ROMと同じように見なされる可能性が高いそうです。*

レトロゲーマーたるもの、ソフトはコレクションとして大切に保管して、ニヤニヤ眺めて、文化として存続できるよう努めていきたいものですね!

※参考
文化庁|私的使用目的の複製に係る権利制限について(規定の趣旨・概要,これまでの改正経緯,諸外国の状況)より

セーブ機能が便利すぎる

どんなゲームでもすぐに「クイックセーブ/ロード」できるのは、まさに神機能。

理不尽に難しいレトロゲームでも「クイックセーブ/ロード」を駆使すれば、クリアできる可能性がグッと上がります。

それに、昔のゲームってセーブできるタイミングが限られていて、やめたいのにやめられない〜!となりがちなんですよね。

ちょっと遊んで休憩、という使い方できるので、忙しい大人にもぴったりです。

画質や音質を調整できる

画面や音は、好みに合わせて調整できます。

たとえば映像だと、ドットをなめらかに見せるフィルターだったり、テレビに合わせて画面を全画面表示にしたり。

おわかりいただけただろうか。フィルターありにすることで文字がスッキリ読みやすくなります|『学校であった怖い話(SFC)』より

私はレトロゲームに現代っぽさを求めていないので、基本的にはデフォルト派です。

ただ、ノベルゲームのように文字が多いゲームはフィルターありにした方が内容に没頭できるので、使い分けています。

音も、左右の広がりを強くして臨場感を出したり、高音や低音をちょっと強めて迫力を出す、のように、自分好みに調整できます。

ソフトによって好きな設定を見つけるというのも楽しみの一つだと思います!

ゲームに

コントローラーの使い心地

コントローラーアダプターセットを購入すれば付属するものたち|筆者撮影

付属のコントローラーは可もなく不可もなく…いや、ちょっとチープかも。
ボタンを押すとき、なんだか「カチャカチャ」します。

フニャッとしていて、「押した!」という実感が薄いと言いますか…(と言いながら軽くて楽なので一番使ってるんですけどね…)。

コントローラーアダプターを使えば、純正コントローラーやサードパーティ製コントローラーなどが使用可能に|筆者撮影

アダプターを使えば実機のコントローラーも接続できるので、持っている人はそちらの方がいいかもしれません。

ボタンの割り当ても自分で設定できます|筆者撮影

以下の記事では、サイバーガジェットが公式に対応を公表している市販コントローラーを、実際に試してレビューしました。ぜひ参考にしてみてください。

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レトロフリークの気になるところ?

レトロフリークは、欠点を見つけることの方が難しい優秀な互換機だと思いますが、あえて気になることを挙げてみます。

たまに入手が難しくなる&高騰気味

最近(2025年)は再販されて定価25,300円(税込)で流通していますが、一時期は欠品が続き中古価格が高騰していました。

定期的に再販はされているようですが、次無くなった時に必ず再販されるかどうか心配なので、予備機をもう一台買っておこうか…なんて思う今日この頃です。

(コンバーターとか、アクセサリー系も同様に、見つけたら買いだと思います)

カートリッジ系ソフトを挿す端子のピンが固い

カートリッジを挿し込むとき、結構固く感じます。特にメガドラとスーファミ。

本体の「端子のピン」が変形したり折れたり、といった話も聞いたことがあります。

古いソフトをクリーニングせず、そのまま挿すと本体側もソフト側にも悪影響がありそう。

とりあえず、カートリッジを挿し込む前に端子に接点復活剤を塗布するのは必須です。

レトロゲームカートリッジのお手入れ方法はこちらの記事を参考にしてください。

全ソフト完全対応ではない

対応機種の、ほとんどのソフトは問題なく動作しますが、一部のタイトルは起動しなかったり不具合が出たりすることがあります。

動作に問題のあるゲームリストは、公式サイトで公開されています。*

SFCの『天外魔境ZERO』の時計機能をバリバリ使ってプレイしたかったのに、無念です…(実機、ちゃんと接続しよう…)。

※参考
動作に問題のあるゲームリスト|retrofreak Support|CYBER Gadget

入力遅延を感じる(らしい)

「ボタンを押してから画面が反応するまで、ちょっと遅れる気がする」という声があるそうです。

いわゆる入力遅延(ラグ)と呼ばれるもので、実際に計測した例では3〜4フレーム程度(コンマ1秒ほど)の遅延があるとのこと。

なんだか人事みたいに言っていますが、正直私には全然わからないのです(笑)

体感できるかどうかは人によりますが、格闘ゲームやシューティングなど、シビアな操作が必要なゲームでは、気になる人もいるかもしれません。

ちなみにサイバーガジェットの公式サポートに、改善方法が掲載されています。*

でもレトロフリークはエミュレーターですし、完璧に遅延をなくすというのは難しいのかも

遅延ゼロにこだわりたい場合は「実機+ブラウン管(CRT)」にするということで、棲み分けしましょう〜。

※参考
コントローラーの入力が遅れて反応します。|retrofreak Support|CYBER Gadget

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とりあえず迷ったらレトロフリークで問題なし!

ゲーム77本入れてもまだまだmicroSDカードに空きあり。ぼちぼち入れていこう…|筆者撮影

レトロゲームブームの影響でソフト価格はどんどん高騰しています。

さらに、レトロフリークが対応している実機をすべて揃えようとしたら、とんでもない金額になってしまいますよね。

その点、レトロフリークなら比較的手に入れやすい価格で、しかも接続も操作も簡単

「遊びたい!」と思ったときにすぐ遊べる便利さは本当に魅力的で、コスパは最強クラスだと思います。

レトロゲームに興味はあるけれど「どうやって遊んだらいいのかわからない…」という人は、まずこれを1台買っておけば安心。

もちろん、実機そのものではないので「入力遅延」や「一部ソフト非対応」といった弱点はあります。

それでも、気軽にレトロゲームを楽しみたいライトゲーマーに間違いなくおすすめできる互換機です。

さらに遊びの幅を広げたい方は、レトロフリーク公式の【NESカートリッジコンバーター】や【ギアコンバーターS】もチェックしてみてください!

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