ファミコンやスーファミなど、懐かしのゲームを実機で遊びたいのに「今のテレビじゃ映らない…」と諦めていませんか?
そんなとき頼りになるのが、昔のゲーム機の映像を現代のモニターに映せる変換器【RetroTINK 5X Pro】です。
難しい設定なしで高画質、しかも遅延ほぼゼロ。
思い出のゲームを快適に楽しめます。
今回は、機械に詳しくない私が実際にRetroTINK 5X Proを購入して使ってみた感想をご紹介します。
「どのコンバーターを選べばいいか迷っている」「自分でも扱えるか不安」という方は、ぜひ参考にしてみてください!
RetroTINK 5X Proってなに?

RetroTINK 5X Proは、海外の個人製作者が手がけた人気のアップスケーラー*1で、現在はRetroTINK公式サイトでのみ入手できます。
個人輸入になるので価格は為替の影響や関税の有無で変動し、私の場合はトータルで15万円ほどかかってしまいました(笑)。
(ちなみに、PayPalが使えるので安全に購入することはできますよ!Google翻訳を使えば個人輸入も何のその!)
安くはありませんがファミコンやスーファミ、メガドライブ、PCエンジン、プレステなど多くのレトロゲーム機をHDMI出力に対応させられる点が魅力です。
本体は小型で設置も簡単。

入力はコンポジット、S端子、コンポーネント、そしてRGB(SCART)*2に対応しており、幅広いケーブル方式をカバーしています。
HDMIに変換された映像は高画質かつ遅延がほぼゼロで、古いタイトルも現代のモニターで快適にプレイ可能。
「古いゲーム機でまた遊びたいけど、どの変換器を買えばいいのかわからない」と迷っている方にとって、RetroTINK 5X Proは安心して選べる有力候補といえます。
*1:古い映像信号を現代のテレビに合うように変換し、画質を整えて拡大表示してくれる装置のこと。
*2:欧州規格の映像端子。RGB出力をまとめて送れる。日本のRGB21ピンとは形が似ていて混同しやすいが別物。
RetroTINK 5X Proを使う際に用意するものリスト
RetroTINK本体があればすぐに遊べるわけではありません。
最低限必要なのは「HDMIケーブル」「電源用USBアダプタ」、そして「ゲーム機ごとの映像ケーブル」です。
ここで特に注意したいのが RGB21ピンとSCARTの違い です。
RetroTINK 5X Proが対応しているのはSCART規格で、日本で一般的な「RGB21ピン」とは内部配線が異なります。
見た目が同じなのでそのまま差し込んでしまいそうになりますが、映像は出ません。
RGB21ケーブルを活かしたい場合は、「JP21 → SCART変換アダプター」を必ず用意しましょう。
なお、RetroTINKは赤白黄のコンポジット端子やS端子・コンポーネント端子にも対応しています。
ただし!これらのケーブルでも問題なく遊べますが、画質は「コンポジット < S端子 < コンポーネント < SCART(RGB)」の順で向上します。
つまり「まずは手持ちの赤白黄ケーブルで試す → 慣れたらSCARTで高画質を目指す」という流れが初心者にもおすすめです。
私は穴場開発事業団さんのSCARTケーブルを使用しています。

こちらで最初からSCART規格のものをオーダーすれば変換アダプターも不要で、まず間違いないですよ!(全ハードのSCARTケーブル揃えたい!)
RetroTINK 5X Pro実際に接続してみる
メガドライブ1をテレビに接続してみました。

最初は「配線とか設定とか、自分にできるのかな…」と正直不安でした。
説明書も英語ですし、日本語の情報も少ないので余計にハードルが高く感じられて…。
でもSCARTケーブルなら単純に1本ぶすっと挿すだけなので、拍子抜けするくらい簡単。

これだけでテレビにゲーム画面を出力することができました。
細かい設定をしなくても、初期状態で十分遊べるのもありがたいです。

映像は思った以上に鮮明で、ドット絵がくっきり浮かび上がる感じ。
特にメガドライブ実機の音がHDMI経由でクリアに鳴ったときはちょっと感動しました。
プレイしていて大きな遅延を感じることもなく、シューティングゲームも快適です。
日本語のレビューや解説が少ないのは不安材料でしたが、やってみれば「意外となんとかなる」もんです。
機械に弱い私でもここまで使えたので、悩んでいる方には「難しく考えすぎなくて大丈夫」と伝えたいです。
RetroTINK 5X Proでできること・できないこと
RetroTINKの強みは、多くの家庭用ゲーム機をHDMI出力に変換できる点です。
ファミコン、スーファミ、PCエンジン、メガドライブ、プレイステーションまで、一般的な解像度(240p・480i・480p)を幅広くサポートしています。
ただし、RetroTINKは出力解像度や表示モードを細かく選べますが、テレビやモニターによっては対応していない場合があるそうです。
たとえば1080iや実験的な倍化モードでは「映らない」「一瞬ブラックアウトする」といった不安定さが出ることも。
(PCのVGA出力やX68000・PC-98などのレトロPC、アーケード基板の独自信号は対象外という記事を見かけました)
つまり、RetroTINKが万能ではなく、使う環境との相性で安定性が変わるので、一般的な家庭用ゲーム機以外で使用を考えている方はお気をつけください。
【結論】RetroTINK 5X Proにして大正解!
RetroTINK 5X Proを導入すれば、古いゲーム機が現代の環境で快適に遊べるようになります。
私は関税や為替の影響もあり、トータルで約15万円もかかってしまいましたが(笑)、それでも「買ってよかった」と思えました。
最大の理由は、RetroTINK 5X Proは、接続するだけでほとんどの家庭用ゲーム機の映像を安定して映してくれること。
入力信号(240pや480iなど)は自動で認識されるので、細かい設定をしなくてもすぐに遊べます。
もちろん、スキャンラインやシャープネスといった画質調整も可能ですが、初心者なら初期設定のままでも十分快適にプレイ可能。
機械音痴のズボラゲーマー的には本当にありがたいです(笑)
かつては「フレームマイスター」というアップスケーラーが定番でしたが、すでに廃盤となってしまいました。
その後継的な位置づけとして、RetroTINKは現在もっとも安心して選べる選択肢だと思います。
安価な変換器では得られない安定感と快適さがあるので、高価でも「長く使える投資」だと言えるアイテムです!(いやでもやっぱり高かった!笑)


