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『学校であった怖い話』のプレイ日記⑩|スーパーファミコン(SFC)

『学校であった怖い話』のプレイ日記⑩|スーパーファミコン(SFC) ゲーム日記
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こんにちは、ズボラゲーマーの のたり と申します。

スーパーファミコン(SFC)用ソフト『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の第十回目です。

前回で三周目を終え、今回から四周目に入ります。

ちなみに前回は、トイレ担当・細田君(五話目)と念願の風間先輩(六話目&七話目)のあらすじと感想をざっくりまとめました。

四周目はトイレ担当細田君の七話目を目指す予定です。

今回は風間先輩(一話目『七不思議の会に何かが起きる…』)、福沢玲子ちゃん(二話目『蛇口から蟻が』)のあらすじと感想をざっくりまとめたいと思います

容赦なくネタバレします。NGな方はここでブラウザバックしてください。

なお、プレイにはスクショ撮影・セーブがしやすい【レトロフリーク】を使用しております。

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各話あらすじと感想

風間望『七不思議の会に何かが起きる…』と、福沢玲子『蛇口から蟻が』の2本のあらすじと感想です。

ネタバレ、本当に気をつけてくださいね

【一人目】風間望『七不思議の会に何かが起きる…』

シリアスな風間先輩も素敵|『学校であった怖い話』より

あらすじ

七不思議の取材で集まった夜、三年の風間は開口一番「霊を遊び半分で扱うな。こういう邪悪な気が集まるところには、どこからともなく浮遊霊が集まってくる」と言う。

続ける覚悟があるかと念を押したあと、水を一杯持って来させ、「コップの水に恐ろしいものを映して見せることができる」と言って主人公・坂上に覗かせる。

黒い毛と“二つの穴”が見えると言い、「名を呼ばれれば襲う。来たらその穴を狙え」と煽ると、唐突に動物の名として「坂上――お前だ」と宣告。

挑発に思わず身を乗り出した僕へ、風間は一気に手を伸ばし、鼻の穴へ二本の指を深く突き立てた。

鋭い痛みの直後、説明のつかない快感が走り、声が漏れる坂上。教室は凍りつき、僕は慌てて「今のは霊の仕業です」と取り繕う。

――鼻に指を突っ込まれて“気持ちよかった”なんて本来あり得ない。だからこそ、この部屋に渦巻く“何か”は本物なのだと自分に言い聞かせ、坂上は話題を切り替える。「次の人、お願いします」。

寒気がすると言いながら嬉しそうな風間先輩かわいい!

風間先輩をトップバッターに指名したら、さすがに怪談らしい話をしてくれるのでは…と期待したのですが、やはり今回も“霊が出るタイプ”ではありませんでした(笑)。

まさかの物理攻撃(鼻の穴指突っ込み)。地味に痛いですよね

今回は主人公がまさかの物理攻撃(鼻の穴指突っ込み)を喰らう展開で、ある意味いちばん怖い話だったかもしれません。

風間先輩はいつも理屈っぽく、冗談まじりに人をからかいながら、気づけば相手の感情を支配している。

もっともらしく言えば、笑いと狂気の境界をあえて行き来することで、「怖いってなんだろう?」という感覚そのものを弄んでいる、という感じ???です。と言うことにしておきましょう(笑)。

風間先輩のエピソードの魅力は、霊よりも“人間の異常さ”を斜め上から表しているところ。

つまり、怖いのは現象ではなく、それを笑いながら語る人間。
風間望というキャラクターの本質が、怪談そのものになっているのです(多分)。

風間先輩のおかげで何かに目覚めてしまった主人公・坂上

【二人目】福沢玲子『蛇口から蟻が』

とっておきの話を出し惜しむ玲子ちゃん|『学校であった怖い話』より

選択肢

2

あらすじ

潔癖症でミネラルウォーター以外は口にしなかった二年生・大原茂子。
猛暑と断水に耐えきれず、ついに学校の水道で喉を潤そうとした――そこから、すべてが始まった。

彼女の口に流れ込んだのは水ではなく、空になった貯水タンクから湧き出した無数の蟻。
喉を噛まれ、恐怖で錯乱した彼女は入院し、水を見るだけで蟻の幻影に怯えるようになる。

やがて彼女は姿を消し、数日後、学校の貯水タンクから真っ白に漂白された遺体で発見された。
そばには大量の漂白剤の容器。タンクを“きれいにしようとした”末の悲劇だった。

それ以来、その蛇口を開けると白い蟻が水とともに出てくると噂され、学校は蛇口ごと封印した。
今も、錆びついた針金だけが、その夏の名残を伝えている。

福沢玲子ちゃんのエピソードも、“幽霊が出るタイプの怪談”ではなく、水まわりの不衛生という身近な怖さを描いたリアル系ホラーでした。

今なら水道水を飲めなくもないけど、平成初期は飲んだらダメって言われてたなぁ

舞台は、まだ学校や住宅の多くが貯水タンク式だった昭和末期〜平成初期(80〜90年代前半)ごろ

確かに、ミネラルウォーターまだ一般的じゃなかった!

今よりも水の管理がずさんだった時代背景が、この話に妙なリアリティを与えています。

学校の水道水をガブガブ飲むのは、潔癖気味の女生徒には辛かろう…

懐かしいというか、ちょっとエモいですよね(笑)。

案の定、出てきたのはあかんやつ!

誰もが毎日使う“水道”を題材にしているからこそ、読後に蛇口をひねるのが少し怖くなるような、じわっと後味の悪い感じが絶妙。

漂白剤で人間も漂白されるって…ほんまか…?

潔癖な少女が喉の渇きに負けて汚れた水を飲み、最期には漂白剤で真っ白になって見つかる――この皮肉で残酷なオチが本当に秀逸です。

ちなみに、当時の“猛暑”といえば気温35℃前後。

今と比べると「意外と涼しいじゃん」と思うかもしれませんが(笑)、クーラーのない教室で扇風機だけが回るあの時代、体感的な暑さはむしろ今より過酷だったのかも。

そう思うと、大原茂子さんが必死で水を求めたことにも、妙にリアリティを感じます。

エピソードの怖さだけでなく、時代そのものの空気まで思い出させてくれる――そんな“エモ怖い”福沢玲子ちゃんの第二話でした。

別選択肢の異なるストーリーはこちらで紹介しています。

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平成初期(昭和後期)の学校に潜む怖い話がエモくてイイ!

プレイ後、水道水を飲もうとしたとき一瞬躊躇してしまいました(笑)

四周目のスタートは、風間先輩と福沢玲子ちゃんの二人を選びました。

どちらも幽霊や怪異ではなく、「笑いながら狂っている人間(それも本人。笑)」や「身近な生活の不安」を題材にしているのが印象的でした。

学校という日常空間の中で、人の心や時代の空気を通して“怖さ”を描く手法は、今見てもまったく色褪せず、本当に面白いなぁと思います。

次回は、岩下明美の三話目と荒井昭二の四話目のあらすじ&解説をまとめます

なお、この記事ではネタバレ込みで書いていますが、実際にプレイするとSFCならではの音や映像演出によって、また違った怖さや余韻を味わえるはずです。

まだ『学校であった怖い話』SFC版を遊んだことがない方は、ぜひご自身でも体験してみてください!

PS版(完全版)も魅力的ですが、SFC版ならではのザラついた映像やレトロなBGMには、平成ならではの独特な空気感が漂っていて格別です。

現行機しかお持ちでないという方には、本作のプロデューサーでありシナリオも手がけた飯島多紀哉さんの近作、『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』が遊びやすくておすすめです。

他にも、SwitchやSteamでプレイできる『送り犬』という作品もあります。

ぜひチェックしてみてくださいね!

↓『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の他記事はこちらにまとめています!↓

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