こんにちは、ズボラゲーマーの のたり と申します。
スーパーファミコン(SFC)用ソフト『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の第二十回目です。
前回は、福沢玲子(三話目『人々の怨念』)と岩下明美(四話目・隠しシナリオ『真説・桜の木の伝説』のあらすじと感想をまとめました。
今回は、風間望(四話目『霊はドライアイス』)と荒井昭二(五話目・隠しシナリオ『風間と荒井の対決』のざっくりあらすじと感想をまとめます。
※容赦なくネタバレします。NGな方はここでブラウザバックしてください。
なお、プレイにはスクショ撮影・セーブがしやすい【レトロフリーク】を使用しております。
各話あらすじと感想
ここからは、以下のエピソードのあらすじと感想まとめです。
それでは、以降はネタバレOKな方のみお進みください。
【四人目】風間望『霊はドライアイス』

選択肢
1 → 2 → 2
あらすじ
風間望が「本当の霊を見せてやる」と言って教室の電気を消し、急に霊媒師を名乗り始めた。
風の音や呻き声のような不気味な音が響きはじめ、場の空気が一気に重くなる。
風間は「霊が怒っている」「馬鹿にすると襲われる」と煽り、参加者を本気で怯えさせた。
しかし、誰かが電気をつけた瞬間、怪異の正体はあっけなく露見する。
足元には白い煙を出すドライアイス、机の下には不気味な声を録音したテープレコーダー。
すべて風間の仕掛けだったのだ。
その場は一気に白け、皆が呆れ返る中、風間だけは「霊媒師だから何をしてもいい」と開き直り、逆ギレ気味に次の語り手を急かした。

こちらの風間先輩のエピソードは、怪談というより自作自演ホラーショーでした。
本人は「実は霊媒師なんだ」とドヤ顔で宣言し、部屋を暗くして風の音や女のうめき声を流しはじめる。
最初こそ雰囲気はあるものの、だんだん不自然さが漂い、最終的に机の下のテープレコーダーと白い煙を出すドライアイスが見つかって全て台なし。
驚くべきは、バレた後の風間先輩が まったく悪びれない こと。

「これは霊を固めたもの」「心が狭いなぁ」と逆ギレ気味に開き直る姿のほうが、ある意味いちばん怖い。
本当に怖いのは霊より人間、…というより、風間先輩のメンタルの強さなのです(好き)。
ちなみに、風間先輩の四話の別バージョン(話の筋が違う)のあらすじは以下の記事にもあります。
【五人目・隠しシナリオ】荒井昭二『風間と荒井の対決』

あらすじ
荒井昭二が自分の番になると、まず上級生の風間を激しく非難した。
風間が先ほど“霊媒ショー”を茶化して行ったことで霊が怒っている、と真剣な口調で告げたのだ。
二人は次第に険悪になり、場は完全に凍りつく。
誰も止められず、空気だけがどんどん重くなっていく。
荒井は「霊を鎮めるため話す内容を変える」と言い、部屋の雰囲気もどこか異様になり始める。
風間はそれを嘲笑し、荒井はさらに怒気を強め、互いに引く気配がない。
やがて荒井は「迷惑をかけられた」と風間を追い詰め、ついに感情が爆発。
坂上(主人公)がどちらの味方をするか選択を迫られ、風間を庇ったことで荒井は完全に裏切られたと感じる。
次の瞬間、荒井は自分の手首をカッターナイフで深く切り裂いた。
流れ出る血を前に「これが僕の謝り方です」と笑う荒井。
その血の匂いに“何か”が寄ってくるかもしれないと呟き、静かに席へ戻る。
荒井の異様な目と重い空気に誰も逆らえず、血の匂いの中で七不思議の会はそのまま続けられることになった。
風間望の『霊はドライアイス』に続いてのシナリオです。

風間先輩の悪ノリに、荒井くんが本気で噛みつくところから話が一気にカオス化し、七不思議の会は別の意味で恐怖の空気に包まれます。
“霊が怒っている”という荒井くんの語りも不気味なのですが、それ以上に、空気を読まずに先輩へぐいぐい突っかかる後輩そのものが一番怖い(笑)。
そして極めつけは、口論の末に荒井くんが突然、自分の手首を切ってしまう衝撃の展開。
もはや怪談ですらない…。

今回、私は推しの風間先輩の肩を持つ選択肢を選んだ結果こうなってしまいましたが、荒井くん側についた場合はまったく違う流れになる予感がします。
ちなみにこの荒井くん、“血が出ている=生きている”という描写があるので、『生けにえはお前だ!』で描かれた彼とは違う世界線のようです(『生けにえはお前だ!』参照)。
なんにせよ、「最恐の語り部は荒井くんでは?」と思わされる強烈なエピソードでした。
まとめ:ついに攻略本を購入してしまいました……!
今回は、隠しシナリオ『風間と荒井の対決』を見るために、2つのエピソードを続けてプレイしました。
あらためて感じたのは、選択肢ひとつで空気がガラッと変わる本作の面白さです。
「古いゲームだから分岐は少ないだろう」と思い込んでプレイしてきましたが、何周しても新しい発見がある“底なし沼のSFCノベルゲーム”でした。
その奥深さに根負けし、ついに攻略本を購入。
こちらを参考に、過去の記事も少しずつ整えていく予定です。
そして次回も、隠しシナリオを目指してあらすじ&解説をまとめていきたいと思います。
なお、この記事ではネタバレ満載ですが、実際に自分でプレイするとSFCならではの音や映像演出によって、また違った怖さや余韻を味わえるはずです。
まだ『学校であった怖い話』SFC版を遊んだことがない方は、ぜひご自身でも体験してみてください!

PS版(完全版)も魅力的ですが、SFC版ならではのザラついた映像やレトロなBGMには、平成ならではの独特な空気感が漂っていて格別です。
現行機しかお持ちでないという方には、本作のプロデューサーでありシナリオも手がけた飯島多紀哉さんの近作、『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』が遊びやすくておすすめです。
他にも、SwitchやSteamでプレイできる『送り犬』という作品もあります。
ぜひチェックしてみてくださいね!
↓『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の他記事はこちらにまとめています!↓

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