こんにちは、ズボラゲーマーの のたり と申します。
スーパーファミコン(SFC)用ソフト『学校であった怖い話』ゲームプレイ日記の第六回目です。
第四回から二周目に突入しています。

今回は新堂(六話目)と殺人クラブ(七人目?)です!
各あらすじを残しつつ、備忘録として私が辿った殺人クラブのエンディングへの道筋も残します。
情報なしで殺人クラブに挑んでバッドエンドに到達してしまった方で、手っ取り早くグッド?エンドを見たい人は参考にしてください!
※ということで容赦なくネタバレします。NGな方はここでブラウザバックしてください。
なお、プレイにはスクショ撮影・セーブがしやすい【レトロフリーク】を使用しております。
各話あらすじと感想
今回は新堂(六話)と、本作最恐と名高い『殺人クラブ』のエピソードです。
【六人目】新堂誠『最後の審判』

あらすじ
放課後、三年の新道に連れられて図書室の奥へ向かう主人公・坂上。寄贈本の中の一冊、古い文字が表紙にある薄汚れた“呪いの本”を見せられ、表紙に手を置けと迫られる。拒むと新道は自分で手を当て、いきなりその本で坂上を殴り、「名を思い浮かべてこの本で叩けば、相手の魂を食う」と笑う。助かりたければ答えろと、嘘・裏切り・殺意・後悔……と過去の罪を次々に自白させ、最後に「償う気はあるのか」と畳みかける。言葉に詰まった瞬間、背後から重い一撃。視界が歪み、倒れた耳元で“真藤”が「お前の罪を償ってもらう。七人目はもう来ていた」と告げ、本棚の影から“誰か”が現れる――そこで坂上の意識は途切れる。
怪談師として一番期待していた新道のエピソードは、「怪談を装った尋問」でした。
呪いの本を持ち出して相手に手を置かせようとする導入から始まり、「嘘をついたことがあるか」「人を裏切ったことがあるか」と次々に問いかけていく。

こちらも思い当たる節が多すぎて、読んでいてメンタルを削られました(笑)。
主人公・坂上は答えるたびに罪を積み重ねていく感覚に追い込まれ、まるで裁きの場に立たされているような緊張感が漂います。
つまりこのエピソードは、呪いそのものより「罪を告白させられること」で恐怖を生むスタイル。

最後は暴力と“七人目”の登場によって、現実と怪異の境界を曖昧にして締めくくられます。
要するにヒトコワ!
もっとも、この話自体は七人目『殺人クラブとの戦い』につなげるための布石。
そう考えると「新道である必然性はあったのかな?」と少し残念です。
せっかくなら、新道の怪談師としての集大成を見たかったです。
【七人目?】『殺人クラブとの戦い』

前話『最後の審判』と地続きです。
色々なルートや結末がありますが、ここでは私が実際に辿ったルートをダイジェストでご紹介します(二周目はさすがに攻略情報を見ながら進めました…)。
あらすじ
坂上が目を覚ますと、新聞部のテーブルに縛りつけられていた。目の前に立つのは“七人目”――発起人の日野だった。これは七不思議の取材じゃなく、復讐劇だと聞かされ、坂上は毒入りカプセルを無理やり飲まされる。そして解毒剤は校内のどこか、制限は5時間。助かりたければ探せ、と告げられる。
縄を解かれ、鍵束や工具、懐中電灯など道具を回収しながら校内を走る坂上。途中美術室で風間に襲われるが返り討ちにして拘束。
新聞部部室では岩下に首を絞められ、咄嗟に彼女の肖像画を盾にすると突如現れた荒井が彫刻刀で突き破り、逆上した岩下が荒井を刺し殺し、自分も喉を突いて絶命と大混戦。
そんな中血の海に落ちた「恨みのノート」には、俺を含む“処刑”対象とくだらない動機が列挙され、黒幕は殺人クラブだと書かれていた。
さらに、保健室では細田に襲われる。ガラスの破片で耳を切って黙らせると、細田は「解毒剤は旧校舎にある」という情報を吐く。
宿直室へ駆け込むと担当教師は既に喉を切られて死んでおり、新道がナイフで襲来。組み伏せて拘束し、旧校舎の女子トイレへ。そこで坂上はついにアンプルを発見するが、直後に福沢に襲われる。科学室で入手していた『人間の生と死に関する百日の動向』というレポートを突きつけると、彼女は取り乱し、揉み合いの末にレポートは窓の外へ。追いかけた福沢は勢い余って窓枠ごと転落して死亡。坂上はアンプルを飲み、時間内に生還を確信する。
夜明け、校門で日野が待ち受ける。仲間は裏切り者として始末した、クラブに入れと勧誘されるが拒絶。突進してきた日野をかわし、肩にドライバーを突き立てると、日野は「呪ってやる」と言い残し、自ら耳にドライバーを刺して絶命した。
その後、坂上は公衆電話から警察に通報。受話器越しにサイレンが近づく音を聞きながら、そのまま意識が落ちていった――。

『殺人クラブとの戦い』は、怪異というよりも“人間の悪意”で追い詰めるヒトコワ寄りの「体験型サバイバル怪談」です。

まず、語り手が状況説明をする従来の座敷型から外れ、主人公が縛られた時点で“裁きの儀式”に放り込まれます。
毒カプセルと解毒剤、制限時間、校内限定というルールが提示され、怪談が一気にゲーム化・尋問化しました。
これにより恐怖の源は超常ではなく、人が作る制度と集団圧力そのものになります。
次に、恐怖の論拠を「恨みのノート」「処刑リスト」という“証拠物”で積み上げるのが巧い。

動機が「水を跳ねた」「席を譲らなかった」など取るに足らない恨みであるほど、理不尽さが増幅し、読者は自分もいつ加害の理由を捏造されるか分からない不安に巻き込まれます。
進行は選択肢型の連続。
鍵束・ドライバー・肖像画・レポートといった小道具を拾い、使い、命をつなぐたびに、プレイヤーの“共犯感”が高まる設計です。

美術室での岩下と荒井の死の連鎖、旧校舎での福沢の転落など、怪異の代わりに人間が自壊していく見せ方が、スプラッターではなく“心理の破綻”として機能しています。

終盤、黒幕・日野は「ストレス解消」を掲げる選民思想で暴力を正当化。
勧誘→拒否→自死という決着は、現実でも起こりうるカルト的暴力を想起させ、警察に通報したとて後味の悪さが残ります。

しかし、怖い話なのは間違いないんですが、私自身ヒトコワ系はあまり好きじゃないので…評判の割にそこまで怖く感じず、ちょっと肩透かしでした。
【なんちゃって攻略】今回の『殺人クラブとの戦い』で選んだ選択肢
初見の一周目ではいいところまで行けたのですが、「細田は絶対にトイレにいるはず」と全てのトイレを巡っていたら、まさかの時間切れになってしまいました(笑)。
それにしても『殺人クラブとの戦い』は、じっくり進めると一周で約50分かかる大作なんですね。
これをノーヒントでプレイして全エンディングを見るとなると、どれだけ時間がかかるのか…ある意味それが一番のホラーかもしれません(笑)。
今回私が辿ったエンディングに至る選択肢を備忘録としてまとめましたので、タイムアップ続きで困っている方はぜひ参考にしてみてください。(※すごいネタバレあり)。
主人公生還エンドの一つ
新聞部部室スタート。
とりあえず「殴るな」「靴を舐めろ」など理不尽な要求は全ておとなしく飲む。
↓
アンプル探しスタート。
職員室の掲示板から鍵束を取る。
職員室の机を2回調べてドライバーを入手する。
↓
科学室へ移動し、戸棚を調べてレポート『人間の生と死に関する百日の動向』入手
↓
美術室へ移動し、棚を探すと風間が襲来。適当にあしらって拘束する。
美術室で工具箱を調べ、「トンカチとノコギリ」を入手。
↓
美術準備室へ移動し、戸棚を調べて「岩下の肖像画」を入手する。
↓
新聞部部室へ移動。棚を調べると岩下襲来。そうこうしているうちに荒井も襲来。
荒井が襲いかかってきたら、「岩下の肖像画を盾にする」。
↓
保健室へ移動すると細田襲来。「強気な態度に出る」とアンプルの場所を教えてくれた。
↓
宿直室へ移動して、「部屋をよく見る」と新堂襲来。次に「相手のふところに飛び込む」。最後に「縛っておく」。
宿直室の棚を調べて「懐中電灯」を入手する。
↓
旧校舎へ移動して、三階女子トイレへ。「奥から二番目」を調べると、アンプル発見と同時に福沢襲来。
「あのレポートを使おう」からの「人間の生と死に関する百日の動向」で福沢を撃退。
↓
アンプルを飲んで「家に帰る」を選択。
日野との最終決戦では、「ポケットのドライバーを取り出す」。
終
『学校であった怖い話』殺人クラブを終えて…
本作で最も怖いとされるエピソード『殺人クラブとの戦い』は、確かにプレイし応えがありました。
ただ、個人的には六話目の新堂『最後の審判』の方が強烈でした。
読み進めるうちに自分の嫌な記憶が蘇り、まるで裁かれているような気持ちになって、鬱々とした不安が胸に広がっていく…実際、プレイ中は本当に胃が重くなるほどでした。
怪異そのものの恐怖ではなく、人の心の暗さや重さが前面に出ていて、シリーズの中でも異質な余韻を残すエピソードだったと思います。
少し消耗したので、次はまた“超常的な怪異”の話に期待したいですね(笑)。
この記事ではネタバレ込みで書いていますが、実際にプレイするとSFCならではの音や映像演出によって、また違った怖さや余韻を味わえるはずです。
まだ『学校であった怖い話』SFC版を遊んだことがない方は、ぜひご自身でも体験してみてください!

PS版(完全版)も魅力的ですが、SFC版ならではのザラついた映像やレトロなBGMには、平成ならではの独特な空気感が漂っていて格別ですよ〜。
現行機しかお持ちでないという方には、本作のプロデューサーでありシナリオも手がけた飯島多紀哉さんの近作、『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』が遊びやすくておすすめです。
ぜひプレイしてみてくださいね!

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