こんにちは!ライター兼アラフォー通信大学生のあんまきです。
通学をしなくても大卒や資格取得を目指せる通信制大学で、社会人になってから学び直しをされる方も多いですよね。
かくいう私も、ライターという文章を書く仕事をしながら日本大学通信教育部に2年次編入することになりました。
この記事では、「通信制大学の志望理由書の書き方」について説明させていただきます。
あなたは今、通信制大学の入学願書を手に入れて
「志望理由書ってどうやって書くんだっけ…」
と手が止まって困っているのではないでしょうか?自分のことを振り返って文章を書くのって、意外とむずかしいんですよね。
実は、たった3つのポイントを意識するだけで、あなたの志望理由書はグッとよくなります。
この記事で紹介するのは、
- 志望理由書のNG例
- あなたの志望理由を明確にするワーク
- 最低限書くべき内容と文章の構成
の3つです。
応用すれば就活の志望動機にも使えるので知っておいて損はありません。志望理由書の書き方にお悩みの方は、ぜひご一読ください!
志望理由書、これは書いちゃダメ!
まず、志望理由書に書くべきではない内容の一例をお伝えします。
- 通信制大学なら通学しなくていいから
- 学費が安いから
- 大卒の資格ほしいから
え!?それ以外に通信制大学に行く理由なんてあるの!?なんて声が聞こえてきそうですね。
これらは確かに通信制大学の大きなメリットです。ですが大学からすれば「うちの大学じゃなくても通信制大学ならどこでもいいんでしょ?」と思われてしまいます。
志望理由書には、あなたがなぜその大学を選んだか、その大学で何を学びたいのかについて書く必要があります。
正直なところ、そこまで立派な志望理由がない…なんて落ち込まなくても大丈夫です。
次にご紹介する「志望理由を見つける9の質問」に答えるだけで、あなただけの志望理由が必ず見つかりますよ!
志望理由を見つける9の質問
それでは、あなたの「志望理由を見つける9の質問」をご紹介します。
ここでのポイントは、
大学という大きな単位ではなく、学部・学科にしぼって質問に答えることです。
考える範囲を狭めることで、より具体的な志望理由を発掘することができます。
それでは、ノートと筆記用具を用意して以下の質問に答えてみてください。
- あなたはなぜその学部・学科を選びましたか?
- その学部・学科は、どんなことを学ぶ(研究する)ところでしょうか?
- その学部・学科で学ぶ(研究する)にはどんな能力が必要だと思いますか?
- その学部・学科で扱うテーマで、現在どんな問題が発生していますか?
- その問題の原因は?どうすれば解決できると思いますか?
- その学部・学科で扱うテーマを踏まえて、5年後10年後にどんな社会を実現したいですか?
- あなたはその学部・学科で学んだことで、どんな仕事をしたいですか?
- これまで、その学部・学科に関連して学習したことや行動したことはありますか?
- その学部で具体的に学びたい(研究したい)ことはなんですか?
答えが出なくて詰まってしまったという方は、難しく考えなくて大丈夫です。素直な気持ちでリラックスして書き出してみてください。
この質問では、自分の動機を知り目標を定めることがゴールです。
その結果、どのように社会貢献を果たすか、大学で学んだことをどのように活かしたいか、ここまで絞り込むことができれば志望理由として十分です。
大学側には、あなたの意欲、問題・関心ごとが伝わればOK!
全ての質問に答えられたら、次は文章として組み立てていきましょう。
これだけ書けばOK!構成のコツ
最後に、これだけ書けばOK!という文章構成のコツをお伝えします。
通信制大学の志望動機書は、大学によって必要な文字数が決まっています。
私が入学予定の日本大学通信教育部は350文字以上400文字以内でした。
文章を書き慣れていない方は350文字以上という文字数は多く感じられるかもしれませんが、400文字以内に収めるのも意外と大変だったします。
ですがご安心ください。先程の「志望理由を見つける9の質問」で書き出した答えからいくつから、3要件をピックアップして繋げるだけで立派な志望理由書になります。
その要件を抑えつつ、文章構成の例をあげるとこのようになります。
- 「貴学を志望する理由について述べる」と宣言する
- 志望する学科に関連するテーマで発生している社会問題についてどう思うか
- 2の問題を自分はどう解決したいと思ったか
- 2の問題を解決するために現在どのような努力や活動をしているか
- 志望する学科で、2の問題解決のために役に立ちそうなことは何か(何を学びたいか)
- 学ぶことでできるようになりたいことは何か、どう活かしたいか(就きたい仕事でも可)
- 「以上の理由から貴学を志望する」と再度宣言して締める
この7つの要件から、1と7を定型分のように必ず入れるとして、2〜6の中から最低3つを選んで順番通りに書けば完成です。
私が日本大学通信教育部の経済学部経済学科に提出した志望理由書をざっくりと例にすると、
【1】貴学を志望する理由について述べる。
【2】年金制度など、老後に不安がある。国の政策に任せきりにせず、自己防衛が必要だと思う。
【4】老後資金の確保や不労所得を得るため投資などお金の勉強をしている。
【5】独学だと不安なので、経済学を学問して経済学的思考をちゃんと学びたい。
【6】ライターをしているので、学んだ知識を発信して社会貢献したい。
【7】以上の理由から貴学を志望する。
この内容で、問題なく入学できることになりました。とても簡単ですね!
ちなみに、私は志望理由書を書くにあたって、文章表現・コミュニケーションインストラクターであられる山田ズーニーさんの書籍『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』を参考にしました。
人に伝えるための機能的な文章の書き方について、具体的な技法や考え方まで丁寧に解説されています。
私は未経験でIT業界に転職する時の自己PR文や志望動機でもとってもお世話になりました!
大学に入学すればレポートを書くことになり、その時に役立つ文章術についても書かれているので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!
ゼッタイ合格できる志望理由書の書き方はいかがでしたでしょうか。
長々と書きましたが、通信制大学は一部の難関大学を除き、願書を送れば合格できるところがほとんどです。
日大通信の説明会でも、志望理由書規定の文字数ちゃんと書いてたらまず大丈夫とおっしゃってました!(笑)
とはいえ、志望理由書をきちんと考えて書くことによって自分が通信制大学に行く目的を明確にして、何をするべきか自覚できることが重要なのではないでしょうか。
通信制大学は入学するのは簡単ですが、卒業するためには自分で計画を立てて学習を続ける強い意志が必要です。
志望理由書を決意表明として、みんなで卒業に向けて頑張っていきましょう!
どこの通信大学に行くべきか悩んでいるという方は、日本大学通信教育部の入学説明会に参加したときのまとめもありますのでこちらもどうぞ!
構成は考えたものの、文章自体を書くのが難しいという人のために、簡単な文章作成技法についても記事にしました。
タイトルに自己紹介文とありますが、志望理由書などにも応用できる内容です。参考にしてください。